2011年5月6日
■第55号■
発行:社団法人唐津観光協会

 
佐賀県唐津観光協会が発行するニュースレター「唐津んもんだより」第55号です。
唐津市のイベント・観光情報をお届けします。


【INDEX】

特集:野生の動物を観にいこう!
 ■野生のヤギに出会えるかも!? 玄界灘の沖合いに浮かぶ「馬渡島(まだらしま)」
 ■馬渡島からやって来た野生のヤギと園児達の交流
 ■クジラに乗って玄界灘の魚群を観察
 ■唐津の海をダイビングで楽しむ 色鮮やかで多種多様な姿を持つ「ウミウシ」観賞

 ■〜 野生じゃないけどチョッと珍しい動物 〜
  鏡山の麓にある、動植物がお出迎えする癒しスポット♪ 「ポンポコ村」

 ■〜 野生じゃないけどカーナビでも迷いそうな山奥の動物 〜
  大自然の中の小さな牧場 「どさんこミラファーム」

見所・イベント予告
 
■50種4万株の紫陽花が咲き誇る 「第23回あじさいまつり」
 ■海のうねりと、岡の鼓動が大綱を揺るがす! 「呼子大綱引」
 ■初夏の風感じる 「早苗と棚田ウォークin蕨野」

 ■ATAだより
  ・修学旅行生の体験民泊受入れ始まりました!! 〜受入れ民家募集中〜
 ■唐津焼ものがたり
  ・第26回 〜 そのB 唐津の人が一番知っている唐津焼は?
    ・・・それは、駅前の赤獅子像! 「中野陶痴窯」 〜
 ■食べごろ唐津、美味旬彩(1)
  ・からつ茶

 ■唐ワンくん日誌(20)
  ・3歳になりました♪
  ・5月の唐ワンくん おすすめイベント
   『元気のわ チャリティーコンサート』 〜音楽で元気になろう〜

唐津よもやま話
 ■こちら唐津検定推進室(8)
  ・これだけは知っておきたい、唐津のイロハ虎の巻 〜『唐津探訪』発刊〜
 ■GUCCIおじさんの唐津んシネマ回顧録(1)
  ・「日活映画にあんちゃんの思い出」




特集:野生の動物を観にいこう!


■野生のヤギに出会えるかも!? 玄界灘の沖合いに浮かぶ「馬渡島(まだらしま)」

唐津市鎮西町の波戸岬の西方7qに浮かぶ、佐賀県最北端に位置する馬渡島は、県最大(周囲11q 面積4.22ku)の島です。島名の由来が「中国から最初に馬が渡ってきたから」ともいわれている馬渡島ですが、島内には馬ならぬ、野生のヤギが数多く生息していることでも知られています。

カトリック教会堂を有する馬渡島は、信仰心が厚い祈りの島ともいわれています。かつて島を離れたカトリック信徒が残していったヤギが野生化し増えていき、現在は集落から離れた島の西部に生息しています。

島の人口約500人よりも多いのではないか、といわれていた頃もあった馬渡島のヤギ。島頂上の標高237.9mにある360度のパノラマを楽しめる「番所ノ辻展望所」や「石の内キャンプ場」「城山展望台」付近で出会うチャンスがあり、断崖に立ってじっとこちらを見つめていたり、姿は見えなくても緑の陰から「メエ〜」という鳴声を聞くことがあります。また、整備された林道や歩道のあちらこちらにはフンが見られ、島内を自由に歩きまわるヤギの姿が想像されます。

島内で見られる野生のヤギ達は、明らかに家畜のヤギとは違う体格や鳴声をしており、大自然の中を逞しく駆ける姿を見られることもあるそうです。イノシシが島に入ってきた2年程前から見かける機会は減ってきたそうですが、運が良ければ野生の姿に出会えるようです。

また、馬渡島は西日本随一の漁場であり野鳥の宝庫でもあります。雄大な自然を満喫できる魅力ある島、馬渡島を訪られてみてはいかがでしょうか。


《定期船「ゆうしょう」時刻表 TEL0955−82−9008》
呼子発 8:20 10:55 14:30 17:20 (冬期16:45)
名護屋発 8:35 11:10 14:45 17:35 (冬期17:00)
馬渡島発 7:20 9:20 13:00 16:00 (冬期15:45)
所要時間  呼子港から約30分 名護屋港から約20分


■馬渡島からやって来た野生のヤギと園児達の交流


唐津市原のエルアン幼稚園近くで農業を営む市丸さんは、幼稚園が出来た18年前から、園児にイチゴ狩り・芋掘りの場所や餅つきのための餅米を提供したりしてきました。馬渡島のヤギと園児達の交流も「元気に走り回るヤギを見せてあげたい」そんな市丸さんの想いから、ヤギによる農作物被害を減らすために捕獲されたうちの“一つがい”を幼稚園に隣接する休耕田で飼ったのが始まりです。

一昨年の11月には、2頭だったヤギも今では9頭に繁殖。餌は、園児達が各家庭から毎日持ち寄ってきたものを食べさせています。現在飼育されているヤギの中で一番大きなオスは、母ヤギの乳の出が悪く、市丸さんや脇山園長先生が人用の粉ミルクで育てたため非常に人なつこいそうです。今年、3月の上旬に生まれた3頭の内の1頭が生まれる時、「いつもは、園児達の元気な歓声の中、餌やりをしているのですが、その時だけは静まりかえってみんな出産するヤギに見入っていました」と園長先生。生命の誕生という滅多に体験できない瞬間に立ち会えた園児達はより一層ヤギに愛着を持つようになったとか。また野菜嫌いの子が、あまりに美味しそうに野菜をたべるヤギをみて苦手を克服したり、ヤギは子供たちの成長に大きく寄与しています。

ヤギを観ることができるのは、毎年田植えが始まる前の6月上旬までと稲刈り後の11月以降、夏の間は、この場所で年末に幼稚園で行う餅つきのための餅米が合鴨農法で育てられます。

【場所】
 唐津市原933−2
 エルアン幼稚園横
 地図 [Google Map]

■クジラに乗って玄界灘の魚群を観察


玄界灘は、九州の北西部に広がる海域で大陸棚が広がり、対馬海流が流れていて世界でも有数の漁場として知られています。
唐津には、その魚群を直接観察できる施設があります。鎮西町波戸岬の『海中展望塔』と呼子町のマリンパル呼子が運行するクジラの形をした海中展望船『ジーラ』と『ピンクジーラ』です。
今回は『ピンクジーラ』に乗って海中散歩を紹介します。

この船は、船底にガラス張りの部屋があり海中の様子や魚の観察ができます。

観察場所は、呼子の沖合いにある『鷹島』で、出港して10分ほどで到着、さっそく船底の展望室へ、すると目の前には『チヌ(黒鯛)』や『スズメダイ』、『アラカブ(かさご)』などが群がっていました。

海底を見ると、海藻の間に『ウニ』や『あわび』などが見られ船内では「美味しそう」などの声も聞かれました。
その他にも、季節によって色々な魚介類が観察できるようです。

【お問合せ】
 マリンパル呼子
  唐津市呼子町
  フリーダイヤル 0120-425-194
  TEL:0955-82-3001  FAX:0955-82-5546
  URL http://www.marinepal-yobuko.co.jp/
  E-mail:zeela@mocha.ocn.ne.jp


■唐津の海をダイビングで楽しむ 色鮮やかで多種多様な姿を持つ「ウミウシ」観賞


生物学的には「軟体動物門腹足綱直腹足亜綱異鰓上目」に属するウミウシは、貝殻が退化した巻貝の仲間と考えられている海辺の生き物です。名称は、触角を牛の角に見たてたことに由来しているようで、小さく可愛い姿とカラフルな色が特徴です。「海の宝石」とも呼ばれ世界中の海に生息しているウミウシは、唐津の海でもその愛くるしい姿を見せてくれます。

唐津市湊町にある「唐津マリンスポーツクラブ」は、玄界灘の数々のポイントでダイビングを満喫できる、ダイバーに人気のダイビングショップです。唐津の海を知り尽くしたスタッフが案内するポイントは、七ツ釜での海底遺跡散策や、魚群やソフトコーラルの観賞など、スキルや目的に合わせた魅力あるものが準備されています。

今回ご紹介するものは、唐津の離島周辺でのウミウシ観賞です。唐津の海の特徴の1つとして“年間を通した水温の変化が大きい”ということがあります。そのため、暖かい海を好むウミウシと冷たい海を好むウミウシの両方が生息しており、これまでに70種以上のウミウシが確認されているそうです。ユビノウハナガサウミウシやミズタマウミウシ、希少なムラサキウミコチョウやキイロウミコチョウなどが見られることもあるそうです。

色鮮やかで多種多様な姿を持つウミウシに逢いに、唐津の海での海中散歩をお楽しみになられてみてはいかがでしょうか。

【お問合せ】
 唐津マリンスポーツクラブ
  唐津市湊町107−5
  TEL:0955−79−0588
  URL http://ww7.tiki.ne.jp/~kmsc/


■〜 野生じゃないけどチョッと珍しい動物 〜
  鏡山の麓にある、動植物がお出迎えする癒しスポット♪ 「ポンポコ村」

【ウーパールーパー】
 日本で一般的にこう呼ばれるのは、一昔前に大流行した“ウーパールーパー”。
和名は“メキシコサラマンダー”で、とぼけたお顔からは想像がつかないカッコイイ名前を持っています。
 蛙(両生類)の仲間になります。
しかし、蛙は変態して大人になってから産卵をしますが、ウーパールーパーの仲間は一生おたまじゃくしの状態で過ごします。
そのため、産卵をおたまじゃくしの状態で行う、不思議な生き物なのです。
 性質はおとなしく、ボーっとしていますが、逃げる時のスピードは以外に速く、魚のように泳ぎます。
金魚の様に飼うことができるそうで、とげの様なえらを広げたり閉じたりして呼吸をします。
ポンポコ村で2月に生まれた赤ちゃん達がたくさんいます。
とってもかわいいですよ!

 《ウーパールーパー:稚魚1匹 500円》


【ケヅメリクガメ】
 ポンポコ村のアイドル!ケヅメリクガメのポンちゃん(18才)、ポコちゃん(19才)はちょうど食事中。
意外にも鋭いくちばし?で野菜などをバリバリと食べます。
食べ物は主に植物で、草や花、果実なども食べます。
元は砂漠の周辺やサバンナに生息し、本来は昼間や夜間は自分で掘った穴や、他の動物の巣穴の中で休む事が多いのだそうです。
大型化するため、「飼う場合には、大きく育ち、長生きすることを理解した上で飼育して欲しい。」とのでした。
ポンちゃんとポコちゃんもとっても大きいので、体重が15kg以内の小さな子どもさんなら乗せて歩けるそうです。


ポンポコ村では、他にも“蛙”や“クワガタ・カブトムシ”、“アリゲーターガー”など色々な種類の生き物がいます。
ベゴニア施設全体が大きな温室内にあり、天候が悪いときでも快適に見学できます。
ご家族で行っても、大人も子どもも楽しめる場所ですので、オススメです。

《ポンポコ村ベゴニアガーデン》
所在地: 〒849-5131 佐賀県唐津市浜玉町浜崎鏡山中腹
代表者: 近藤 吉豊
TEL: 0955(56)8580  Mail:info@begonia-jp.com
店舗内容: べゴニアガーデン   クワガタギャラリー
パノラマカフェ      販売コーナー
開園時間: 9:00〜17:00
休園: 年末(12/26〜31) 1/1は午後より営業します。
料金: 大人:500円(高校生以上)
子供:300円(小中生)
幼児:保護者同伴にて無料



■〜 野生じゃないけどカーナビでも迷いそうな山奥の動物 〜
  大自然の中の小さな牧場 「どさんこミラファーム」


唐津市浜玉町山瀬の大自然の中にある小さな牧場はご夫婦二人で経営されています。
その名はどさんこミラファーム。昨年10月の中旬にオープンしたばかりです。

牧場では乗馬体験ができ、コースは馬場内引き馬コースと馬場内乗馬コース、その他山瀬満喫コースがあります。どのコースも初心者の方でも安心して乗ることができ山瀬満喫コースでは、山瀬の山間をぐるりと、大自然を満喫することができます。
乗馬は気軽に体験できお年寄りからお子様まで楽しんでいただけます。

ご主人の豊田さんは「ふだん車でなにげなく走っている道が馬の背から見ると景色がまったく違う。肌で風を感じ、水のせせらぎの音、馬の暖かさと安心感を全身で感じてもらい自然とのふれあいを体験してほしい。」と語る。
のどかな休日をのんびりゆったりとどさんこミラファームで過ごしてみませんか?

馬場内引き馬コース(10分) : 1,500円
馬場内乗馬コース(30分) : 4,000円
山瀬満喫コース
(外乗(90分)・お食事付)
:13,000円

牧場では、その他にお食事もでき、唐津では珍しいジンギスカン料理をいただくことができます。ぜひご賞味あれ!!

【場所】 唐津市浜玉町山瀬1249-3
【営業時間】 11:00〜17:00
【定休日】 毎週月・火曜日
【TEL】 0955-56-2328
【お申込方法】 お電話かHPにてお申込みください。
【URL】 http://www.dosanko-mirafarm.net/



見所・イベント予告

■50種4万株の紫陽花が咲き誇る 「第23回あじさいまつり」


唐津市相知町で6月1日から1ヶ月間“あじさいまつり”が開催されます。
今年も見帰りの滝が一番美しい季節がやってきました。
日本の滝百選にも選ばれた見帰りの滝と、周辺の約50種4万株の綺麗に花を咲かせたアジサイの組み合わせは正に風光明媚そのものです。
夜間は滝のライトアップが行われ、昼間とはまた一味違う見帰りの滝とアジサイを見ることができます。
また、期間中は写真コンテスト・俳句募集・JRウォーキングも実施されます。

《第23回あじさいまつり》
【開催場所】 唐津市相知町伊岐佐、見帰りの滝周辺
【開催日時】 平成23年6月1日(水)〜30日(木)
【料金】 美化協力金として1人200円をお願いしています。
入浴施設の割引券付
【交通アクセス】 長崎自動車道 多久ICより約20分
【お問合せ】 社団法人唐津観光協会相知支所
あじさいまつり実行委員会
 TEL:0955−51−8312
     0955−53−7125



■海のうねりと、岡の鼓動が大綱を揺るがす! 「呼子大綱引」


「浜組」は大漁を願い心を大波に変え、「岡組」は豊作を願い地鳴りの如く熱くなる。約四百年の人々の変わらぬ思いが、一本の大綱に込められる伝統の戦い。
400年以上の歴史を誇る勇壮な祭り「呼子大綱引」が、6月4日(土)5日(日)の2日間、唐津市呼子で開催されます。「呼子大綱引」の始まりは、今から410年ほど前、豊臣秀吉が文禄・慶長の役で名護屋城(現在の唐津市鎮西町)に陣を構えていた頃、兵の士気を高めるために加藤清正と福島正則の陣営を東西に分け、軍船のとも綱を使って綱引きをさせたのが始まりといわれています。
呼子の町を岡組と浜組に分け、ドラと火矢を合図に直径15cm、長さ400mの大綱を引き合います。岡組が勝った年は豊作、浜組が勝った年は大漁になるといわれています。見物客も飛び入りで参加できることもあって毎年大勢の観光客で賑わいます。

【日時】
平成23年6月4日(土) 13:00〜 子供綱
 5日(日) 12:30〜
13:00〜
神事
大人綱
【開催場所】 唐津市呼子町 呼子大綱引通り
※フォトコンテスト同時開催
【お問合せ】 唐津市呼子支所
TEL:0955−53−7165



■初夏の風感じる「早苗と棚田ウォークin蕨野」


「国の重要文化的景観」「日本の棚田百選」である蕨野の棚田を巡る「早苗と棚田ウォークin蕨野」が6月12日(日)に開催されます。八幡岳のすそ野に広がる約700枚の棚田は、美しい石垣が特徴。8.5mの高さを誇る日本一の高石積の棚田もあります。早苗がすくすくと育つ時期に棚田の風景を満喫しながら、心地よい初夏の風を感じてリフレッシュしませんか?

【日時】 平成23年6月12日(日) 雨天決行
【集合場所】 蕨野交流広場(蕨野棚田入り口)
【参加費】 小学生以上 1,000円(幼児無料) 棚田米おにぎり・お土産付き
【申込期限】 平成23年6月7日(火) ※定員400名になり次第、締め切り。
【申込・お問合せ】 棚田と菜の花実行委員会
唐津市相知支所 産業課内 TEL0955-53-7125(直通)
【申込方法】 電話・FAX・E-Mailのいずれかで、代表者の住所・氏名・電話番号・参加人数を連絡してください。
なお、都合により参加を取りやめたり、人数を変更される場合は、必ず実行委員会までご連絡下さい。
【お支払い】 当日、受け付けテントにて参加費をお支払い下さい。
※ 注意事項 @免責範囲・・・万一事故が発生しても、傷害保険の範囲及び応急処置以外の責任は負いません。
A急な坂がありますので、十分に体調を整えてご参加下さい。



■ATAだより


修学旅行生の体験民泊受入れ始まりました!! 〜 受入れ民家募集中 〜


4月25日より修学旅行生の体験民泊が始まりました。今年は4月・5月・6月で15校約2,500名の中学生の受入れを予定しております。(社)唐津観光協会ATA事業部では、唐津・玄海体験型旅行受入推進協議会と連携を図り受入れ民家の募集をしています。
修学旅行生は唐津市や玄海町の民家に主に3〜4名で宿泊し、家族の一員としてお世話になります。家業や家事のお手伝いをしたり、家族全員で食事など、人の優しさに触れて過ごす素晴らしい感動体験です。修学旅行生と一緒に思い出づくりをしてみませんか。

【お申込・お問合せ】 唐津よかばい旅倶楽部
社団法人唐津観光協会 ATA事業部
  TEL:0955-74-3611
  FAX:0955-74-3612
  URL:http://www.yokabai-tabiclub.jp



■唐津焼ものがたり

第26回
 〜 そのB 唐津の人が一番知っている唐津焼は?
    ・・・それは、駅前の赤獅子像! 「中野陶痴窯」 〜

唐津駅前に鎮座する「唐津曳山 赤獅子像」は、唐津へ降り立った人がまず最初に目にする唐津焼とも言えます。
それが「四代目 中野陶痴」氏の作品です。

唐津焼としての中野窯の存在は、徳川末期及明治維新と共に廃藩置県のため、藩の加護なく中絶期に直面しましたが、唯一お茶碗窯として炎を絶やすことなく、今日の唐津焼隆盛の基礎をなしたとも言われています。
また、戦後の“唐津焼協同組合”発足時に、初代理事長として業界の発展に努力し、貢献してきました。

代々、細工物が得意とされる中野窯ですが、もちろん茶器や普段使いの皿や器等も作り、御茶碗窯としての作陶も行っています。
そんな中野窯の作品には、旧唐津藩主六代 小笠原公の認可指定により、御用窯としての窯印“三階菱”が押され、位の高さが目に見て取れます。

現在、四代目 中野陶痴氏の長男 中野一政(かずまさ)氏、次男 正道(まさみち)氏、長男の息子 政之(まさゆき)氏が、その伝統を受け継いでおり、一政氏は「古唐津のルーツのいい所“わび・さび”を残しながらも、唐津の特徴を活かしながら、新しいものを取り入れて作陶をしている。でも、若干の遊び心・感性を加える事も忘れない。土ものだから、磁器と違ってカチッとしたものではなく、ラフさも必要だと思っている。」
そして、「何年経っても、試行錯誤を続け、作陶にどんどんのめりこんでいっている。でも、気張らずに自然体でいたい。」と、にこやかに話してくれました。
お忙しい仕事の合間に、気さくにご対応くださった一政氏の優しげな人柄が、作品や店内にあふれています。

【お問合せ先】
〒847-0821 唐津市町田5−9−2
TEL: 0955−73−8881
FAX: 0955−73−8882
交通: JR唐津駅より徒歩7分
駐車場: 有り
営業時間: 8:00〜19:00
定休日: 正月三が日

○工房  展示場に隣接
工房見学: 不可 / 陶芸体験:不可




■食べごろ唐津、美味旬彩(1)

 ・からつ茶


唐津は佐賀県下有数のお茶どころで、お茶の栽培面積は合わせて108haあり、佐賀県では嬉野町に次いで第2位の生産地です。
身近なお茶のことをもっとよく知ってもらい、『唐津茶』を日本一の銘茶に育てたいと、生産者一同で取組み、平成13年には農林水産大臣賞受賞産地として高い評価を受けました。
唐津市北波多地区に、生産・加工・販売を一元化した、日本有数の処理能力を誇る大型製茶工場があり、ここから毎日美味しいお茶を出荷しています。

「からつ茶」は、味わいを楽しむ煎茶と香りを楽しむ玉露茶の2種類です。佐賀県の特別栽培認可を受け、品質管理を徹底し、生産者には生産履歴の記帳が義務づけられており、消費者の皆さんに安心安全をお届けしています。

【お問合せ】
JAからつ北波多製茶工場
TEL: 0955−64−2165
FAX: 0955−64−3921
URL: http://www.ja-karatsu.or.jp/product/cha01.html#02

《からつ茶のおいしい飲み方》
お茶の旨みの40%は一煎目に出ます。何杯分かを一度に入れるときは、一番おいしい一煎目が全部に行き渡るようにします。大きな急須を使い、湯呑みをくっつけ、なるべく急須を動かさないように注ぎ分ければ、苦みや渋みなどの余計なものが出てこず、おいしいお茶が楽しめます。


■唐ワンくん日誌(20)

よい子のみなさんこんにちワン!お出かけシーズンです。
わたくし、また一つ年を重ねてこの春に3歳になりました。まだ3歳なのか、もう3歳なのか、3歳らしく若々しくがんばるっす。
そろそろ半袖をご準備される今日この頃いかがお過ごしですか。行楽シーズンですね。どこに行きましょうか?唐津に遊びに行きましょうか?どうぞこちらへご案内致します。


詳しくは「唐ワンくんのブログ」で紹介してるよ。

●5月の唐ワンくんおすすめイベント

『元気のわ チャリティーコンサート』〜音楽で元気になろう〜

プロのミュージシャンから音楽グループを主とするアマチュア、セミプロ音楽家、及び太鼓演奏、学生ブラスバンド演奏、少年少女合唱団等が唐津市民会館に一堂に会し、5月15日にチャリティーコンサートを行います。観覧料は無料となっておりますが、東日本大震災復興支援への義援金にご協力ください。たくさんの御来場お待ちしております。

【日時】 平成23年5月15日(日)
12時〜18時30分
【会場】 唐津市市民会館
【観覧料】 無料 (義援金にご協力ください)
【出演団体】 はちみつボイス☆知展
Sunny+   
唐津第二中学校ブラスバンド
my.HARU など14団体予定
【お問合せ】 音道楽 事務局
TEL:0955-74-6655(大塚)
音楽で心も体も元気になろうよ

唐津よもやま話

■こちら唐津検定推進室(8)

唐津商工会議所では、長い歴史の中で育まれた文化や産業のほか海・山・川が響きあう豊富な自然を有している唐津の素晴しさ、奥深さを、もう一度見つめなおすため2011年10月2日(日)“唐津検定”を実施します。検定を通して新たな魅力にも目を向け、ふるさとを愛する心がより強くなり、次代を担う子どもたちにも“地域の宝”を伝えることができるように。また、多くの方にぜひ唐津の良さを知っていただけるようにと、たくさんの夢を思い描いています。  

これだけは知っておきたい、唐津のイロハ虎の巻 〜『唐津探訪』発刊〜

唐津の事を詳しく勉強するには、観光ガイドブックじゃ物足りない、かといって専門の文字ばかりが目立つ郷土資料じゃ眠くなりそう。そんな方にはちょうど良い『唐津探訪』が、4月下旬に発刊されました。本書は、普通の検定本やテキストと違い検定を受験しない人でも唐津のことをチョッと調べるのに便利な“唐津小辞典”として編集されています。勿論、唐津検定も本書から90%以上が出題される予定でテキストとしても最適。唐津検定を受験する方には、必読の一冊です。本文は、唐津の自然・景観、歴史、産業、文化など、約100項目・200ページで構成され、300点以上のカラー写真で各項目をわかり易く解説しています。また、読みづらい漢字には、フリガナをふって中学生でも理解できるように編集され、さらにもっと詳しく知るための文献も紹介しています。販売は、唐津市内の書店・観光施設(一部の書店・施設を除く)の他、アマゾンでの販売も予定されています。

『唐津探訪』
 2011年4月下旬発刊
 A5判/200ページ/フルカラー 定価1,500円(税込)

【お問合せ】 唐津検定事業推進室
TEL: 050-3565-2880
E-Mail: karatsukentei@karatsu.or.jp
URL: http://www.karatsu.or.jp/karatsukentei/

詳細・・・(pdf)


■GUCCIおじさんの唐津んシネマ回顧録(1)

 ・「日活映画にあんちゃんの思い出」

2001年大鶴分校跡地に建立された
「にあんちゃんの里」の記念碑

この映画のロケがあったのは、1959年(昭和34年)です。
主演の長門裕之さんはじめ多くのスターが唐津を訪れました。
映画化するにあたって物語の舞台である大鶴炭鉱(正式名称:杵島炭鉱大鶴鉱業所)は既に閉鎖されていましたのでロケは代わりに対岸の鯛之鼻炭鉱で行われたそうです。
エピソードとしては主演の長門裕之さんが盲腸炎となり西唐津の外科にて手術を受けられ暫く唐津市内で休養された事が思い出されます。
ちなみに執刀された院長とは、その後も交流が続いておられたと聞いています。退院後長門さんが市内城内にある某氏の家を秘密裏に訪れられた際、どこからか嗅ぎつけた多くのファンがその家の前におしかけました。目の当たりにした10歳であった私は映画スターの魅力の凄さを実感したものでした。
さてここでこの映画の紹介をしておきましょう。
10歳の少女安本末子さんが綴った日記を巨匠今村昌平監督が映画化したもので、昭和20年後半の大鶴炭鉱が舞台です。
昭和28年春、鶴ノ鼻炭鉱ではストライキが行われた。そのさなかに安本一家の大黒柱である炭坑夫の父親が死にます。残された喜一(長門裕之)・良子(松尾嘉代)・高一・末子の四人の子供達。そして20歳の喜一も失職。一家共倒れを防ぐ為、喜一と良子は長崎に働きにでかけ家族は離ればなれとなりますが兄弟力を合わせ生き抜くという感動的な映画です。この映画は材木町にあった新世界映劇にて公開されましたが、地元ロケという事もあり連日長蛇の列を作っていたという事です。
両親の死、長兄の失職、極度の困窮と一家離散・・・。こうした悲劇は若者の非正規雇用や中高年のリストラ、格差の拡大など今日にも通じる問題です。
DVDも出てるようです。是非見てみてください。
ちなみにこの映画で長門裕之氏はブルーリボン賞主演男優賞を受賞されています。また2001年大鶴分校跡地には「にあんちゃんの里」の記念碑が建立されています。
訪れてみられては如何?(By GUCCI)


発行:社団法人唐津観光協会
〒847-0816 唐津市新興町2935-1 JR唐津駅内
電話番号:0955-74-3355 FAX番号:0955-74-3365
URL:http://www.karatsu-kankou.jp/