"いま注目の白金ナノコロイドを配合したスキンケア製剤"が
皮膚の水分量を上昇させ、シワにも効果があることを初めて実証しました!


2006年4月19日


ロート製薬株式会社(本社:大阪市 社長:山田邦雄)は、スキンケア分野における開発技術のひとつとして、 健康で美しい肌を実現するための素材の研究を長年続けております。今回、肌本来が持つ力を阻害する活性酸素を消去する力に優れた白金ナノコロイドに着目。その働きをスキンケア製品に応用すべく種々の検証を積み重ねてまいりました。その結果、白金ナノコロイドを配合した新しいスキンケア製剤が、年齢と共に低下する皮膚の水分量を上昇させ、シワにも効果があることを初めて実証しました。当社は、今回の研究成果をふまえ、優れたエイジングケア化粧品への応用を検討してまいります。

白金ナノコロイドは、活性酸素を消去する力に優れた新抗酸化素材です。
東京大学大学院の宮本有正教授によって開発された白金ナノコロイドは、白金を2ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1m)の粒径(ナノコロイド)にした素材です。体内にある主要な4大活性酸素をすべて除去する効果があり、触媒として機能するため、体内にある限り継続的に働く新抗酸化素材です。

T、白金ナノコロイドの優れた抗酸化作用。

活性酸素2種類に対しての消去能力を比較した実験です。
1 はスーパーオキサイドアニオンラジカル O
−・
2 は過酸化水素 H
 

ポリフェノールには活性酸素の種類によって、消去できないものがありますが、白金ナノコロイドは対象の活性酸素をすべて消去することができます。

U、角層水分量、下眼瞼しわ本数において有意に改善が認められました。

当社は新抗酸化素材・白金ナノコロイドをスキンケア製剤に応用すべく種々の配合成分を検討した結果、植物エキスやポリクオタニウム-61<リピジュア®>(湿潤成分)などと組み合わせた製剤が皮膚機能に対して有用性を発揮することを実証しました。試験は20〜40代女性(N=20)を対象とし、顔を被験部位として、角層水分量および下眼瞼しわ本数を指標に評価を行った結果、この新しいスキンケア製剤は統計的に有意な改善効果が認められました。


≪参考資料≫
@皮膚と活性酸素
皮膚は常に外界にさらされています。従って、紫外線、ストレス、タバコなどから発生し、カラダを錆びつかせるといわれる活性酸素のリスクをうけ易い部位です。この活性酸素による皮膚の錆びの蓄積が皮膚の老化を促進させるといわれ、抗酸化剤、いわば錆び止めを使えば皮膚の老化を防ぐことにつながってくると考えられます。

A白金ナノコロイドと活性酸素
白金ナノコロイドは、体内にある主要な4大活性酸素すべてを還元する触媒として働きます。
4大活性酸素は、 スーパーオキサイドアニオンラジカル(O−・)、ヒドロキシルラジカル(HO・)、
一重項酸素()、過酸化水素(H)を指します。

Bポリクオタニウム−61<リピジュア®
生体膜を模倣して分子設計された新しいリン脂質ポリマーで、皮膚に対して優れた親和性を示します。優れた保湿性やバリア機能、刺激物質からの皮膚保護効果などの特性を持つほか、皮膚に塗布後、乾燥すると皮膚表面上にナノスケールのラメラ層(層状構造)を形成して成分を肌にとどめます。