3月17日(土)「百寿社会の展望」シンポジウム開催

2018年2月26日

「百寿社会の展望」シンポジウム 運営事務局

日本の知が集結。

我が国に現出した「百寿社会」という巨象の全体像を浮彫にする。

3月17日(土)〚「百寿社会の展望」シンポジウム〛開催。

 3月17日(土)、東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホールにおきまして、「百寿社会の展望」シンポジウムを下記のとおり開催いたします。このシンポジウムでは、第一線でご活躍されている方々にご出演いただき、我が国に現出した「百寿社会」という巨象をそれぞれの立場から評し、その全体像を浮き彫りにすることを意図して企画いたしました。

 ひとりでも多くの方にご参加いただきたくここにご依頼申し上げます。

「百寿社会の展望」シンポジウム  

  

日     時 : 2018年3月17日(土) 12:50~17:30(開場:12:30)

会     場 : 東京大学伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール

                      (「本郷三丁目」駅から徒歩約6分)

代表世話人: 伊藤 裕(慶應義塾大学医学部 教授)

出  演  者 : 

<セッション1> 百寿者を支える医学と医療

・井村 裕夫(京都大学 名誉教授、元京都大学 総長、先端医療振興財団 名誉理事長)      

・横倉 義武(日本医師会 会長、世界医師会 会長)

・大島 伸一(国立長寿医療研究センター 名誉総長)

<セッション2> 百寿者を支える社会の機構

・鈴木 康裕(厚生労働省 医務技監)

・藻谷 浩介(日本総合研究所調査部 主席研究員

<セッション3>  百寿者を支える技術と思想

・矢野 和男 (日立製作所 理事)

・村上 陽一郎 (東京大学 名誉教授、国際基督教大学 名誉教授)

■シンポジウム ホームページ

https://www.c-linkage.co.jp/centenarians/

【開催趣旨】

 2015年、我が国では、65歳以上人口の総人口に対する割合が、26.7%となり、「超高齢社会」が急速に現れました。生の尽きるまでの「生命寿命」は延伸する一方で、社会的に自立して生きることのできる時間、「健康寿命」は伸び悩み、その10年のギャップは一向に縮まる様相がありません。3.2秒に1人発症する認知症、その家族の介護負担、社会全体の負荷の増加、終わりの見えない延命治療、安楽死の是非と個人の尊厳など、解決を見いだせないままに現代医療は継続されています。一方、今後、婚姻件数、出生数の低下による少子化が加速され、高齢者人口割合が高いままに、確実に人口全体は縮小していきます。また、地方のまちから人々は離散し、公共サービスの低下との悪循環のなか、我々の生活空間は限定、劣化しています。ようやく、人々は、自らの終末期の生活の有り様、それを支える社会そのものの持続可能性に対して不安を抱くようになりました。

 百歳に達する、いわゆる百寿者(センチネリアン)は6万人を超え、今生まれた子供たちの半数は100歳以上生きることができるようになるとされています。しかし、長く生きながらえたその先に、「幸福」は待っているのでしょうか?

 「幸福」とは、人が生きたいと望む理由です。「幸福」は、pleasure(快楽), engagement(仕事), meaningful(意味)の三つのとらえ方があり、その実現には、身体的のみならず、精神的、さらには社会的な充足感が望まれます。

病勢の進行遅延、延命をひたすら追い求めてきた医療から脱し、個々人の疾病発来を超早期に捉え、いち早く介入し、ライフコースを操作する“先制医療 (pre-emptive medicine)” の重要性が認識され始めています。また、食事療法、腸内細菌叢整備、あるいはエクササイズ、マインドフルネスなどの先制的予防法も提案されています。

 高齢者には、疾病克服以外に、労働意欲と社会貢献、社会とのつながり、家族や対話者の存在などが、その「幸福」に大きく影響します。高齢者を支える、まちづくり、まち再生も始まっています。独居老人とAIに駆動されるロボットとの自在対話など、全く新しい発想のアプローチが試されることも期待されます。限られた社会資源の有効シェアリングも問題となります。

 果たして、百年を超えるわれわれの人生に、「寿」はあるのでしょうか?我々ひとりひとりが「幸福」に向かうことができる、寛容と調和をもった「百寿社会」の実現が今こそ望まれています。本シンポジウムは、可能な限り多彩な領域から、さまざまな方々にお集まりいただき、我が国に現出した「百寿社会」という巨象を、それぞれの立場から「撫で評して」いただき、求心的にその全体像を浮き彫りにすることを意図して企画致しました。

是非、本シンポジウムご参加賜りますようお願い申し上げます。

 『自分の意志の弱さに驚いた時、わたしが思いついたイメージは、自分が象の背中に乗っている象使いであるというものだった。私は手綱を握り、あっちへ引っ張ったり、こっちへ引っ張ったりして、象に回れ、止まれ、進めなどと命令することができる。象に指令することはできるが、それは象が自分自身の欲望を持たない時だけだ。象が本当に何かしたいと思ったら、私はもはや彼にかなわない』 (「しあわせ仮説」 ジョナサン・ハイト著 藤澤隆史、藤澤玲子訳)

   

百寿社会の展望 シンポジウム

代表世話人 伊藤 裕

(慶應義塾大学医学部 教授)

参  加  費 : 無料

事前申込制。オンライン登録のみの受付です。

本シンポジウムホームページ(https://www.c-linkage.co.jp/centenarians/)より必要事項を入力してご登録ください。

参加チケットの事前送付はございません。3月上旬に参加登録確認メールをお送りいたしますので、出力の上受付へご提出ください。応募者多数の場合は抽選となります。予めご了承ください。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

シンポジウム ポスター

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