ビフィズス菌BifiX(R)によるメタボ抑制実験結果が科学誌に掲載

江崎グリコ

2017年3月13日

江崎グリコ株式会社

グリコ独自のビフィズス菌BifiX(ビフィックス)(R)による

メタボリックシンドローム悪化の抑制に関する実験結果が

科学雑誌『Scientific Reports』に掲載

 江崎グリコ株式会社は、ビフィズス菌BifiX(正式名称:Bifidobacterium animalis ssp. lactis GCL2505株)が腸内細菌を大きく変化させて腸内の酢酸等を増加させることで、メタボリックシンドロームの悪化を抑制することを動物実験で確認しました。この成果は、東海大学 古賀泰裕教授と早稲田大学 服部正平教授との共同研究によるものであり、世界的に権威ある科学雑誌「Nature」の姉妹誌「Scientific Reports」電子版(3月2日付)に掲載されました。

【掲載概要】

掲  載  誌:「Scientific Reports」電子版 (http://www.nature.com/articles/srep43522

論文タイトル:A proliferative probiotic Bifidobacterium strain in the gut ameliorates progression of metabolic disorders via microbiota modulation and acetate elevation.

【研究概要】

・脂肪を多く含む餌を与えて肥満にさせたマウスに、おなかで増えるビフィズス菌BifiXとおなかで増えないビフィズス菌(ロンガム株)のいずれかを7週間毎日与えた。

・ビフィズス菌BifiXを与え続けたマウスでは、内臓脂肪の蓄積が抑制され、耐糖能(糖代謝)が改善した。一方、ロンガム株を与えたマウスでは同様の効果は得られなかった。

・また腸内細菌の解析により、ビフィズス菌BifiXはロンガム株に比べて腸内細菌を変化させる能力が強く、特にビフィズス菌を増やした。

・さらに、ビフィズス菌BifiXの投与により、腸・血液の酢酸※1およびGLP-1※2濃度を上昇させた。一方、ロンガム株では同様の効果はなかった。

・これらの実験結果におけるパラメーターの相関関係を解析すると、腸内で高い生存率と増殖能を持つビフィズス菌BifiXは、腸内細菌を変化させて主に酢酸を含む短鎖脂肪酸を増やすことによって、メタボリックシンドローム改善に期待できることを示した。

※1:酢酸には、腸からGLP-1(下記参照)の分泌を促すことや、脂肪細胞に働いて脂肪の蓄積を抑えることなどが報告されている。

※2:グルカゴン様ペプチド-1の略。消化管から分泌されて、インスリンの分泌の促進による血糖値低下やインスリン感受性の向上、食欲抑制などによって、糖尿病・肥満を防ぐ作用があるといわれている。

【ご参考】ビフィズス菌BifiXについて

 ビフィズス菌BifiXは、グリコグループが保有する乳酸菌・ビフィズス菌約1万株という膨大な菌株の中から選び出された、健康なヒト由来のビフィズス菌。一般的なビフィズス菌は乳酸菌よりもさらに酸に弱いが、ビフィズス菌BifiXは、胃酸・胆汁酸に対する耐性が強いため生きて腸まで届く強さを持っている。さらには生きて届くだけでなく、おなかで増えるため腸内環境が改善され、さまざまな作用が期待できる。

「ビフィズス菌BifiX」紹介サイト

http://www.glico.co.jp/laboratory/bifix/01.html

江崎グリコの健康科学研究所では最新の研究成果を紹介しています

http://www.glico.co.jp/laboratory/

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