入学試験で「漢検」を評価・活用している大学・短期大学は1,084校中588校（54.2%）、入学試験以外で評価・活用している大学・短期大学が1,084校中142校（13.1%）という結果が発表されました。

　本調査は、文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」より発表された「『検定試験の評価ガイドライン（試案）』について（検討のまとめ）」に基づいて公益財団法人 日本漢字能力検定協会がおこなったものです。協会では、学校教育課程や入学試験、単位認定や在学中における検定の活用状況についての実態を把握するだけでなく、生徒や学生、保護者、教員の方々への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報を開示しています。

TOPIC①　入学試験での活用588校　5年連続の増加

　2017年度、出願要件や点数加算等の入学試験関連の場面で「漢検」を活用する大学・短期大学は、全国の大学・短期大学の54.2%にあたる588校で、2012年度入試から5年連続で増加しています。

「漢検」を活用する入試の種別は、推薦入試が364校と最多で、次いでAO入試が344校、一般入試が103校という結果となりました（複数の入試種別で活用している場合は、それぞれ校数に含む）。

また、多くの大学・短期大学が、活用の理由として「学習意欲を評価する指標になる（305校）」、「基礎学力の定着を測る指標になる（292校）」と回答しています（複数回答可）。

TOPIC②　入学試験以外での活用142校、前年度から2.4倍以上・84校の増加

　2016年度、単位認定や入学後の経済的援助等の入学試験以外の場面で「漢検」を活用している大学・短期大学は142校です。入学試験以外での活用について調査を開始した前年度の58校から2.4倍以上の活用校数となりました。

　調査結果の詳細は、協会ホームページ（http://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/university.html）をご覧ください。

（参考）

大学・短期大学における「漢検」資格活用状況調査（2016年度調査）

▼調査の趣旨

　文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」より発表された「『検定試験の評価ガイドライン（試案）』について（検討のまとめ）」に基づいて実施。

▼調査・公表の目的

　学校教育課程や入学試験、単位認定や在学中における検定の活用状況についての実態把握と、生徒や学生、保護者、教員の方々への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報の開示。

▼調査時期

　2016年8月～10月（発表日：2017年1月10日）

▼調査対象

　全国の大学・短期大学1,084校（大学753校、短期大学331校）

　※『全国学校総覧　2016年度版』掲載の大学・短期大学から、募集停止・休止の学校を除き、新設校を加えた全国の大学・短期大学（当協会調べ）。

▼調査方法

　調査用紙を発送したうえで、FAX・電話で回答を得る。

▼調査項目

　・2017年度入学試験や2016年度単位認定等における「漢検」の評価または判断材料としての活用有無

　・活用している学部、入試種別、科目、対象級、活用の詳細

▼調査結果（概要）

・回答校数

　大学730校（回答率96.9%）、短期大学326校（回答率98.5%）、計1,056校（回答率97.4%）

・活用校数

　大学408校（入試関連391校、入試以外74校）、短期大学214校（入試関連197校、入試以外68校）

　※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

・入試種別

　一般入試103校（大学49校、短期大学54校）、推薦入試364校（大学235校、短期大学129校）、AO入試344校（大学240校、短期大学104校）、その他47校（大学21校、短期大学26校）、全入試種別29校（大学14校、短期大学15校）、不明・非公表52校（大学30校、短期大学22校）

　※複数の入試種別で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

・活用種類

　出願要件114校、試験免除17校、点数加算（点数化）125校、考慮・参考399校、特待生条件・入学時経済的援助39校、指定校推薦・内部進学条件7校、入学後経済的援助13校、単位認定32校、免許資格取得・進級卒業要件5校、受検推奨96校、問題活用22校、その他25校

　※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

・詳細情報

　http://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/university.html

　※掲載校数は、学校側の掲載・削除の要望等により変更になる場合があります。