2010年4月2日
■第42号■
発行:社団法人唐津観光協会

「小浜(おばま)公園」
呼子港を正面に望むこの公園は、開花時期の異なる数種の桜が植えられており、花を楽しめる期間が長いのが特徴です。
展望台もあり、向かい合う呼子港へ出入りする船影も眺められます。
  住所 : 唐津市呼子町加部島3956−9
 
佐賀県唐津観光協会が発行するニュースレター「唐津んもんだより」第42号です。
唐津市のイベント・観光情報をお届けします。


【INDEX】

特集: 小説や紀行に出てくる唐津〜呼子編〜
 ■昭和晩年の呼子を舞台に、忘れかけていた家族の絆を思い出させてくれる作品。
   『春よこい』 中村務・原作、脚本
 ■唐津と四国の二つの事件、その鍵を握る文学青年の盗作小説。
   『渡された場面』 松本清張・著
 ■無口で朴訥な運転手が「日本一です」と言ったイカが旬をむかえています。
    『街道をゆく 十一』 司馬遼太郎・著

見所・イベント予告
 
■日本トップクラスのドライバーが集合!国内最高峰の全日本ラリー選手権
   〜 ツールド・九州 2010 in 唐津 〜
 ■色とりどりの花の競演「ぼたんと芍薬まつり」開催
 
■鷹島肥前大橋開通1周年記念イベント 「ひぜん観光ぐるりん祭」開催
 ■春季例大祭
 ■来てんね唐津町人まつり・まちなか大物産市
 ■歴代城主慰霊祭 〜唐津城の藤〜
 ■春の窯出し器展

 ■ATAだより
  〜日帰り観光体験女性モニターツアー〜
 ■唐津焼ものがたり
  ・第13回 
唐津焼の種類 〜その7:黒唐津〜
 ■からつ7島めぐり 第3回
  〜小川島〜

 ■唐津くんち「武田信玄の兜」曳山修復総塗替リポート
  ・Vol.2「掻き落し・調査」

 ■唐ワンくん日誌(7)
  ・第6回 村田英雄音楽祭/第4回 唐津・呼子イカ検定
  ・3月の唐ワンくん いちおしイベント
   『ゆるキャラ春の親睦旅行!!in淡路花みどりフェア』


唐津よもやま話

 ■エリア情報満載♪「FMからつ」4月25日開局


特集:小説や紀行に出てくる唐津〜呼子編〜

多くの風光明媚な山海の自然や歴史と文化の薫る名所・旧跡を擁する唐津は、度々、小説やドラマの舞台として登場します。
今号は、GWに向けてイカを目当てに訪れる人が増える、呼子(よぶこ)を舞台にした本を通して見所をご紹介します。
唐津を訪れ、文章の中の世界を実際にその眼で確かめ、浸ってみてはいかがでしょうか。

■昭和晩年の呼子を舞台に、忘れかけていた家族の絆を思い出させてくれる作品。
   『春よこい』 中村務・原作、脚本

「春よこい」は、唐津市呼子町を舞台に、三枝健起監督のメガホンにより映画化され2008年6月に公開されました。この映画は、忘れかけていた家族の絆、本当の愛を思い出させてくれる作品です。現在は、DVDと児童文学書が発売されています。

〈あらすじ〉
 昭和晩年、海辺のまち・呼子で、平穏無事な生活を送っていた尾崎家。だが、父・修二は、家族の暮らしを守るために、心ならずも殺人を犯し、逃亡してしまう。
 4年後、9歳になった息子のツヨシは、大好きな父が忘れられず、帰りを待ちわびている。その切ない心を包みながら、母・芳江は、気丈に母子の暮らしを支えていた。
 ツヨシを不憫に思った担任教諭は、新聞記者の兄・利夫に相談する。父恋しさのあまり、ツヨシは、毎年秋に交番に貼られる指名手配ポスターの写真の父にそっと触れる・・・。その姿を目撃した利夫は、「父ちゃん、今年もまた会えたね」という“感動の記事”にする。
 父に出てきて欲しいとの願いを込めた記事は、家族にとって忘れたい過去の暴露に他ならなかった。償いの意味を込めて、利夫は父の行方を追う。そんな中、意外な人々による暖かな反応も呼び起こす。果たして、この家族に春は来るのだろうか・・・。

物語の主役一家、尾崎家に設定された民家は、加部島の南側にあり、目の前には、青い海と呼子大橋が見えます。交番と網小屋のセットは、現在も“さよひめ広場”に設置されています。

母・芳江役の工藤夕貴さんは、呼子町でイカ釣りに挑戦したり、呼子の海があまりにもきれいで、クランクアップの12月上旬、撮影が終わった瞬間に思わず飛び込んで泳いだというエピソードがあります。
三枝健起監督は、「呼子には懐かしい港町の風景が残っていた。ロケ地としては最高だった」、西島秀俊さんも「ロケの場所がすごくよかったので、入り込みやすかった」と感想を述べられたそうです。
 また、唐津市での映画上演の際には、主題歌「だいじょうぶ、だいじょうぶ」を歌った、夏川りみさんが歌を披露してくれるサプライズもありました。

「春よこい」DVD 「春よこい」書籍・汐文社刊
品番
定価
VTBF-5111
4,935円 (税込)

原作・脚本
脚本
ひろはたえりこ
中村務
いながき きよたか
2008映画「春よこい」制作委員会
(定価本体1,400円+税)


■唐津と四国の二つの事件、その鍵を握る文学青年の盗作小説。
   『渡された場面』 松本清張・著

〈あらすじ〉
 呼子の旅館に、長期滞在していた作家が旅館で執筆していた原稿を偶然に盗み見た女中。その内容に感動した女中は、地元で同人誌を発行している恋人のために書き写してしまう。作家は、旅館を去る時に自らの原稿を破棄したため作品として世に出る事はなかった。
 場所は変わって四国。ある県警捜査一課長は、文芸雑誌に引用された同人誌の小説の内容に我が目を疑った。唐津在住の文学青年が書いたというその小説は、自らが担当する四国でおきた老女殺人事件の様子と酷似していたのだ。捜査の末、四国の殺人事件と唐津での旅館女中失踪事件が結びつき、物語は予期せぬ展開に・・・。

 「渡された場面」で呼子町は「坊城町」という名前で登場します。小説中に描写されている「遊女町」の様子や殿ノ浦の旅館の窓灯りが海面に映る様を連想させる内容は、まぎれも無い呼子です。それは、呼子で育った者にとって幼い頃の心象風景であるといっても過言ではありません。岸沿いには今でも漁船が並び、ロープが張られて、漁師の道具などが並んでいます。現在では5月のこの時期、岸沿いに無数の武者幟が掲げられ、訪れる観光客を迎えてくれます。

〈引用〉
 坊城町を訪れる他県からの客は少なくない。とくに春から秋にかけて多い。夏は近くの砂浜に遊ぶ海水浴客がある。春と秋は釣りと舟遊びである。おいしい魚だけを食べにくる団体客も絶えない。旅館はたいてい生簀をもっている。暁に沖から帰る舟の活きた魚を買って、そのまま泳がせておくのである。
 そうした旅館は入江の東側の町にならんでいた。岸沿いの道には漁船のロープが横たわっていたり、荷揚げの起重機がおかれていたりする。漁具の店と重油を売る店との間に小さな割烹料理店がはさまる。汐の香と油の臭いとが漂う通りであった。
(「渡された場面」松本清張著、新潮社刊より引用)

 また、物語に登場する『千鳥旅館』のモデルとなったのは、呼子港にある、創業昭和2年の老舗旅館「旅館 金丸」。小説中に描写されているのと、ほぼ変わらない外観で、現在は1階にレストランも併設されて、活魚料理やイカの活造りなどを楽しむことができます。

〈引用〉
 千鳥旅館は、そんな古い遊女町の家なみが真向うに見える東側の岸辺にあった。この町いちばんの大旅館で外見は洋式の四階建である。玄関はホテル式にフロントがあって蝶ネクタイの男が控え、横はロビーとなっている。二階が宴会用の大小の広間で、三階四階は客室である。これらは全部和室である。
(「渡された場面」松本清張著、新潮社刊より引用)

「街道をゆく」は、司馬遼太郎が1971年から急逝する1996年まで、週刊朝日に連載した短編の紀行集です。その内容は、国内はもとよりアメリカや中国などの海外にも及ぶ旅行記で全43巻(絶筆・未完)からなります。呼子が紹介されるのは、その11巻の中で「呼子の浦 肥前の諸街道 四」です。

〈引用〉
呼子の港の奥にぎっしりもやっている漁船は、どれもこれもとびきり小型である。このちっぽけな船では、かつての松浦党のように、とても遠洋までは出かけられない。
 「呼子は、イカなんです」
と、自発的に発言したことがない運転手が波止場に立って、にわかに言った。
刺身がうまいんです、生きたまま皮をむいて醤油をつけて食うと、呼子のイカは日本一です、といった。
陽は、ほんのすこしの時間なら、保ちそうだった。
波止場の竣工記念碑がある。昭和十三年に出来たらしい。その横に大きな漁業組合の建物があり、建物の横壁のあたりはもう海である。そこに船から水揚げしたばかりのイカが、コンクリートの上で、ホースからほとばしる海水でもって水浴びさせられていた。甲イカといわれる種類らしい。
(「街道をゆく 十一」司馬遼太郎著、朝日新聞社刊より引用)

呼子のイカは、“呼子イカの活きづくり”として農水省が各地に伝わる故郷の味の中から選んだ「農山漁村の郷土料理百選」にも選定されました。街道をゆく本文中に登場する“甲イカ”は、2〜4月が旬のイカなので、司馬遼太郎もちょうど今時分に呼子を訪れたのでしょう。

甲イカは、ゲソ天が非常に美味で、刺身はサクサク感のある歯ごたえと甘みの少ない淡白な味が特徴です。
また、甘みが強く、歯ごたえのよい肉質と活きづくりに適した大きさの“ケンサキイカ”も今から旬をむかえます。
呼子では、活きづくりの素材にこだわるのと同じ位こだわっているのが、その調理法です。
少しでも新鮮なイカを味わってもらえるように「まな板からテーブルまで1分以内」を目安に早業で素早く正確に、しかも見た目に美しく捌いていきます。
“呼子イカの活きづくり”は、食材として良質のイカを最も美味しい時期に、板前さんが熟練の技で調理する“最高の旬の味”なのです。


見所・イベント予告

■日本トップクラスのドライバーが集合!国内最高峰の全日本ラリー選手権
   〜ツールド・九州 2010 in 唐津〜


全日本ラリー選手権は、年間全8戦の国内トップ選手で競うラリーで、「ツールド・九州 2010 in 唐津」は、その開幕戦として5年連続開催されます。開幕を記念し4月9日(金)17:00から、唐津神社で全選手が「安全祈願」の神事に参加してスタートします。
ラリーと言えば、未舗装の悪路を走るイメージがありますが、唐津では全てが舗装路で、市郊外の林道等、総距離約500kmで競われます。11日(日)には、迫力の疾りを間近で堪能できるギャラリーステージも設定されています。
10日(土) 11日(日)のサービスパークでは、2010WRC世界ラリー選手権「ラリージャパン」の公式グッズコーナーや、地元特産品の販売、協賛各社の展示が行われます。

《2010年 JAF 全日本ラリー選手権 第1戦「ツール・ド・九州2010in唐津」》
 ■開催日:4月9日(金) 11日(日)

【観戦可能なイベント】
 9日(金)
   セレモニアルスタート
時間: 17:00
会場: 唐津神社
 観戦料: 無料
 11日(日)
   ギャラリーステージ(レイクサイドステージ)要受付
受付時間: 8:00   10:00
受付場所: 松浦河畔公園国際交流広場
観戦料: 1,000円(高校生以下無料)
観戦時間: @11:26   A13:18 (約1時間程度)
 10日(土)・ 11日(日)
   サービスパーク
   2010WRC世界ラリー選手権第10戦「ラリージャパン」公式グッズコーナー
   地域物産販売、協賛各社展示ブース、JAF展示会(10日のみ)
時間: 10:00
会場: 松浦河畔公園国際交流広場
入場料: 無料

《10日(土)のJAF展示会内容》
   ・ちびっこ安全免許証発行(無料)ほか

   【お問い合わせ】
   主催:グラベルモータースポーツクラブ 七田 090-8412-3549
   イベント詳細:http://ww21.tiki.ne.jp/~gravel-msc/gallery.html
   後援:唐津市地域支援課 0955-72-9220

■色とりどりの花の競演「ぼたんと芍薬まつり」開催

唐津市肥前町の春の風物詩「ぼたんと芍薬まつり」が「ぼたんと緑の丘」で開催されます。
期間中は、ぼたんの苗木販売や抽選会、地場産品販売のほか、園内の竹林ではたけのこ掘りの体験もできます。世界のぼたん約100種数千株、芍薬約30種3万本が咲き誇る九州最大級のぼたんと芍薬園「ぼたんと緑の丘」で、色とりどりの花の競演をお楽しみになられてみてはいかがでしょうか。

【日時】 平成22年4月15日(木)〜5月9日(日)
【開園】 9:00〜17:00
【入園料】 大人 500円 小人(小中学生) 300円
【会場】 唐津市肥前町万賀里川373-39 「ぼたんと緑の丘」
【お問合せ】 ぼたんと芍薬まつり実行委員会 TEL 0955-53-7142
ぼたんと緑の丘公園事務所 TEL 0955−53−2032

鷹島肥前大橋の開通1周年を迎え、記念イベント「ひぜん観光ぐるりん祭」が4月18日(日)に開催されます。
鷹島肥前大橋は唐津市肥前町と長崎県松浦市の鷹島を結ぶ斜張橋で、昨年の4月18日に開通しており、両県の海に新たな風景と繋がりを創り出しています。
「ひぜん観光ぐるりん祭」開催当日は、鷹島肥前大橋展望広場を中心に唐津市肥前町の観光スポットを周遊していただくための様々なイベントが行なわれます。鷹島肥前大橋展望広場で行なわれる「海の幸・山の幸 物産市」「ひぜん夢美咲 感謝祭」をはじめ、町内の温泉施設の割引や、“ふれあい自然塾ひぜん”での「初心者シーカヤック教室」や「五右衛門風呂体験」など、肥前町の“食”と“温泉”と“自然”が一堂に楽しめるイベントが企画されています。
 当日は、毎年多くの観光客で賑わう「ぼたんと芍薬まつり」も開催されています。春の盛りのひと時を、唐津市肥前町「ひぜん観光ぐるりん祭」でお過ごしになられてみてはいかがでしょうか。

【日時】 平成22年4月18日(日) 9:00〜
【メイン会場】 唐津市肥前町星賀 鷹島肥前大橋展望広場
【参加費】 小学生以上 1000円 (幼児無料) 棚田米おにぎり・お土産付き
【お問合せ】 社団法人唐津観光協会肥前支所 TEL 0955-53-7142
ひぜん夢美咲 TEL 0955-54-2166
※要予約(無料) 「初心者シーカヤック教室」「五右衛門風呂体験」 各先着50名
  ふれあい自然塾ひぜん TEL 0955-51-9088
                  FAX 0955-51-9077

■春季例大祭

春色のなごやかな季節に唐津神社の春季例大祭として、春まつりが開催されます。
唐津くんち以外で14台の曳山が勢揃いするのはこの春季例大祭だけですが、今年は木綿町の「武田信玄の兜」が総塗替えということで、1台少ない13台の曳山が唐津神社前に顔を揃えます。普段は間近で見ることのできない彩り鮮やかな曳山に自由に触れたりお子様を乗せて記念撮影をしたりと、多くの見物客や家族連れで賑わっています。
「武田信玄の兜」の総塗替えは26年ぶり。昨年までは、唐津に漆塗りの職人さんがいないため曳山を解体し県外に持ち運んで塗替を行っていましたが、今年から見学も出来る曳山専用の修理場が「西ノ門館」に完成。職人さんを招いての作業となり、無料で一般公開されております。こちらも普段見る事ができない塗替え作業をぜひご覧ください。

【開催場所】 唐津神社前
【日時】 平成22年4月29日(木・祝) 10:00〜15:00 ※天候により変更有り
【お問合せ】 唐津神社 TEL0955−72−2264


唐津神社の春季例大祭に合わせて、「来てんね唐津・町人まつり」が唐津市中央商店街周辺で開催されます。山の幸・海の幸をお腹いっぱい味わえる物産市や、“からつんまちは100円祭”も同時開催。その他楽しいイベントも盛りだくさんです。なごやかな春の一日を唐津の町で思う存分満喫してみてはいかがでしょうか。

【開催場所】 唐津市中央商店街周辺
【日時】 平成22年4月29日(木・祝) 10:00〜16:00
【お問合せ】 唐津市市街地活性化推進室 0955−53−7500
唐津駅観光案内所 0955−72−4963

■歴代城主慰霊祭 〜唐津城の藤〜

唐津城は、寺沢氏から小笠原氏まで6代の城主が治めてきました。寺沢氏を除いて全て譜代大名で、その中には天保の改革で有名な「水野忠邦」をはじめ江戸幕府で最高の地位・資格をもつ役職「老中」を4名輩出しています。「唐津城主歴代城主慰霊祭」は、この素晴しい城下町を残してくれた、6代の城主に感謝するとともに、なお一層の唐津の発展を祈念して行なわれます。
また唐津城では花の名所でもあり、この季節は藤の花が大変見ごろです。

樹齢100年を超えるといわれる唐津城の藤。市の天然記念物に指定されており、根廻りは約8メートルで花数は5万を超えています。
藤の花が城を飾り、より一層華麗な唐津城をご覧になられてはいかがでしょうか。

【開催場所】 唐津城舞鶴公園内
【日時】 平成22年4月29日(祝)
【お問合せ】 唐津城 TEL 0955−72−5697

“春の窯出し器展”が5月1日から5月5日まで唐津市ふるさと会館「アルピノ」イベントホールで開催されます。
春の窯出し器展では唐津焼の様々な窯元が一同に集まり、総合展示即売会が行なわれます。今回、春の新作を始め800円から1500円・2000円・3000円と金額によってわけられたコーナーを設け、食器類を中心とした多種多彩な作品が揃います。掘り出し物などや市価で唐津焼が買えると言うことから県外からも多くの人が足を運ばれています。また、アルピノ2階では「めん鉢とそば猪口展」も同時開催されますので、そちらもお楽しみに。
これを機会に「一楽、二萩、三唐津」と言われる唐津焼の素晴らしさをご覧になってみてはいかがでしょうか。

【開催場所】 唐津市新興町 ふるさと会館「アルピノ」イベントホール
【日時】 平成22年5月1日(土)〜 5月5日(水・祝) 9:00〜18:00
(※最終日は17:00まで)
【お問合せ】 唐津焼協同組合 TEL0955−73−4888

■ATAだより

〜日帰り観光体験女性モニターツアー〜

唐津市観光課主催により『日帰り観光体験女性モニターツアー』を2月28日(日)に実施いたしました。
今回の日帰り観光体験女性モニターツアーは、唐津市以外の方にもっと唐津を知っていただこう、より唐津を好きになってもらおうという趣旨で市外の方に参加していただきました。また、このツアーには、RKBラジオ「ホークス歌の応援団」のラジオパーソナリティーの鬼橋美智子さんにも参加していただきました。

集合地が福岡市ということもありツアー参加者の大多数は福岡在住の方でしたが、遠くは大分、北九州からと範囲も広く年齢も下は20代から上は80代までとこれまた幅広く唐津での1日を満喫していただきました。

観光コースは、「ひぜん夢美咲」「波戸岬」「玄海みなとん里」「旧高取邸」「鏡山窯」と市内6ヶ所を巡りました。
特に参加者の目を引いたのは、「旧高取邸」で、ガイドさんの話に熱心に耳を傾けられ明治時代の炭坑王の邸宅に思いを馳せておられました。
唐津焼作陶体験では、事前に製作するものを考えていただいていたので、先生方の指導のもと手際よく製作されました。まるで子供に戻ったかのように目をキラキラ輝かせて、とても楽しそうでした。

唐津を1日観光していただき、行程は少々ハードではありましたが、参加された方々はみなさん最後まで元気で笑顔があふれており「また唐津に来たい!!」と。

今回のツアーは「よかったよ!。楽しかったよ!。美味しかったよ!。」の声で無事に終了いたました。


■唐津焼ものがたり
 
第13回 唐津焼の種類 〜その7:黒唐津〜

≪写真提供≫鏡山窯 (唐津市鏡)

黒唐津は、素地に鉄分の多い黒釉をかけた、
灰釉を施釉し焼成したものです。
黒・飴・柿色に焼き上がった物を指します。

■からつ7島めぐり


唐津には「レインボーアイランド」と称される玄界灘に浮かぶ七つの島があります。
その名の通り、それぞれが個性あふれる「色」を持っています。
そんな七つの島をこれから1島づつ紹介していきます。第3回目は「小川島」です。

小川島へ捕鯨が伝わったのは16世紀末と言われています。その後、江戸時代後期に小川島に移住してきた中尾氏により、3大捕鯨基地の島として発展していきました。最盛期には1000人以上を率いて捕鯨を行っていた中尾氏は、当時「中尾様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に」と歌われたように繁栄を極めました。捕鯨が制限されている現在、小川島ではイカ漁が主流となっていますが、島の歴史は捕鯨とともに築かれてきました。

●鯨見張所
島西側の一番の高台には鯨見張所が建てられています。沖を通過する鯨を発見すると旗を振り、ノロシを上げて島民や周囲の島にも知らせ、船に乗り込んで捕鯨に向かったそうです。

鯨見張所までは急な登り階段が続きますが、頂上周辺はくじら公園として整備されており高台から島全体を一望できます。鯨を見ることは少なくなりましたが、運が良ければ沖を泳ぐ鯨を目撃できるかもしれません。



●島の見どころ
小川小中学校では実際に使用された捕鯨砲が玄関に展示してあります。
小川島港の防波堤は、アジやアジゴの釣り場として人気が高く、朝から定期船で渡ってきた釣り客で賑わいます。
小川島漁業協同組合は島内の金融機関としてだけでなく、日用雑貨の販売店として利用でます。小川島の土産物に最適なのは、ケンサキイカを生きたまま急速冷凍した「呼子宝凍イカ」です。


島北側には、さつまいも作りなどの農業体験ができる、「めぐりあいらんどおがわ」があります。夏場は海水浴もできる海岸に隣接しています。宿泊施設も完備しており学校、サークル、クラブ活動の合宿に子供たちがよく利用しています。宿泊の際はご予約を。
   「めぐりあいらんどおがわ」0955‐82‐8420

●島での宿泊
小川島には、民宿が3軒あります。小川島港からすぐ近くにあり、週末は家族連れの釣り客で賑わっています。どの宿でもイカ、アジ、ウニ、アワビなどの新鮮な魚介料理を食べることができます。相談次第でクジラ料理も味わうことができます。民宿で作ってもらった特製弁当を持って釣りに出かける宿泊客も多いそうです。小川島にお越しの際は宿泊してのんびりと時間を過ごしてみてはいかがでしょう。


唐津市呼子港から定期船「そよかぜ」が一日5往復しています。所要時間は20分程で小川島に到着します。料金は大人500円、子供250円です。呼子朝市通りから足をのばして、お気軽に小川島へお越しになってください。
 お問い合わせ 川口汽船0955-82-8025

■唐津くんち「武田信玄の兜」曳山修復総塗替リポート 

九番曳山・武田信玄の兜
木綿町:元治元年(1864)

唐津では、唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」が10月29日の「本殿祭」に始まり、11月2日から11月4日までは、金銀漆で彩られた豪華絢爛な14ヶ町の曳山が、粋でいなせな法被姿の曳き子達による巡行が行われます。
11月2日夜の宵山では提灯の灯りに彩られた曳山が見もので、3日のお御幸では、大勢の観光客が見守る中お神輿と供に西の浜への曳き込みが行われ、その迫力に大変盛り上がります。
4日の翌日祭(町廻り)は、曳山を奉納した町内を巡行して祭を楽しみます。
その「唐津くんち」の曳山を維持する為に各町順番に修復総塗替を10ヶ月ほど掛けて行っています。
今回は、9番曳山 木綿町の「武田信玄の兜」が26年ぶりの総塗替という事で落成までの作業をシリーズでリポートします。
また、今年からは見学の出来る曳山の修理場が「西の門館」に出来た為、職人さんを招いての作業となり、一般の方もその様子を無料(土、日曜も可、休館日を除く)で見ることが出来、観光スポットのひとつとなっています。

 《「西の門館」マップ》(Yahoo!地図)
Vol.2「掻き落し・調査」

3月21日現在の修復総塗替作業のリポートをします。

連日、修復総塗替作業の見学者が訪れている「西の門館」では、表面の漆や金箔を剥がし、痛んでいる箇所を確認したり下地を作る為の作業が進められています。
作業が進むにつれて、普段見ることの出来ない発見があります。
今回は、兜の正面で睨みをきかせている「しか面」に興味をもちました。

まず目玉は建製当時、貴重だったガラスで作られていたり、「しか面」の周囲を飾っている動物の毛も入手するのは大変苦労したようで、当時の人々の曳山製作への意気込みを感じられます。

その他にも「しころ」の波模様の飾りの輪郭を削り、模様を鮮明にする作業も行われていて仕上がりが楽しみです。

この後作業は、修復、下地造形、生漆固め、固め研ぎ、中塗り、中研ぎ、上塗り、金箔押しなどが秋まで続きます。

■唐ワンくん日誌(7)

よい子のみなさん こんにちワン!
さあいよいよ春ですね。これからも程よくがんばるワン!

第六回村田英雄音楽祭が3月7日(日)唐津市民会館で開催されました。1次予選、2次予選を勝ち抜いた歌の上手な人たち、村田英雄の部10名、一般の部20名がこの決勝の舞台に立ちました。
ぼくの出番は表彰式のプレゼンターです。最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞の表彰状を運びました。なにかとステージでの活動が多いぼくですが、この役目はちょっと緊張しました。受賞された方のうれしそうな姿を見ていたら、来年はぼくも予選にエントリーしようかなと思いました。

第4回唐津・呼子イカ検定が3月14日(日)呼子朝市通りで開催されました。この日は青空の下で試験が行われ、全国各地から70名の受験者が集まりました。イカの生態・成分・産業などのイカに関する問題だけではなく、ウニ・アワビ・サザエなどの唐津・呼子の水産物、唐津の観光・歴史・産業など幅広い知識が必要なご当地検定でした。ぼくも難しい問題に苦戦したけどがんばったよ。

楽しみにしていた合格発表が先日ありました。ぼく受験番号28番。サクラ咲きました。100点満点で合格したら、イカ検定合格ゴールドカードがもらえるのです。ぼくはちょっと間違えちゃったからノーマルカードです。来年は100店満点合格を目指して再チャレンジするからね。なにはともあれイカ検定の資格ゲットおめでとうです。このイカ検定を持っていると特典で唐津・呼子での宿泊、食事、土産物が割引されるサービスがあるんだよ。


ぼくはブログを毎日更新しているから、ぼくの詳しい生態、活動は「唐ワンくんのブログ」を見てもらえるとよくわかるよ。
実は最近ツイッターを始めたのです。始めたのはいいけどもなかなか奥が深いね。
ぼくは唐津のネタや裏情報をつぶやきますよ。たくさんの人とツイッターでつながりたいです。ぼくのつぶやきは要チェックだよ。どうぞヨロシクね。
 唐ワンくんのツイッター http://twitter.com/karawankun

●唐ワンくん 一押しイベント 『ゆるキャラ春の親睦旅行!!in淡路花みどりフェア』

兵庫県の淡路島では3月20日から5月30日までの期間、「淡路花博2010花みどりフェア」が開催されます。
1日だけの限定イベントですが4月17日(土)に「唐ワンくん」が淡路島に初上陸します。当日は本州四国連絡橋シンボルキャラクター「わたる」くんや、たこフェリーのキャラクター「パパたこ」くんも登場します。
花みどりフェアの来場者のみなさんと、ゆるく楽しい1日を過ごせるイベントです。なかなか関西へは「唐ワンくん」は行けません。この機会にぜひ淡路島までお越しください。当日は他にもシークレットゲストキャラクターが多数来るかもです。

【日時】 4月17日(土) 10:00予定
【場所】 淡路夢舞台・国営明石海峡公園
【料金】 花みどりフェアは入場無料のイベントですが、施設によっては入場料金が必要です
【淡路花博2010花みどりフェア】 http://www.awajihanahaku2010.jp
【お問合せ】 4月17日の唐ワンくんに関しては・・・唐ワンくん事業部 0955-70-2900


唐津よもやま話

■エリア情報満載♪「FMからつ」4月25日開局


“コミュニティFM”として、「地域に密着した情報を提供し、豊かで安全な街づくりに貢献する」放送局「FMからつ」。コミュニティFMの強味を活かした“災害情報の提供”はもちろん、行楽シーズンの交通情報や唐津の若者の声なども放送していく予定です。

平日は地域住民に向けた情報や週末のイベント情報などが中心の番組、週末の土・日曜は車で唐津を訪れる観光客にタイムリーな情報を発信する番組が放送されます。さらに、佐賀新聞社や日本気象協会から提供されるニュース・天気予報も盛り込まれます。

「地域のためになるものを唐津に作りたい」と常々考えていたスタッフの想いを、地域イベントで数回行ったミニFM局が、大きく前進させました。
『その時のスタッフの経験と技術が今回の開局の大きな原動力となっている。機材の確保や情報収集など様々な問題点もあったが、スタッフや関係者に支えられて「FMからつ」が開局できた。』と、代表の森田さんは語られます。
唐津に根付いた、リスナーとの距離の近い放送局として、地域住民と観光客に有益な情報を提供していく「FMからつ」、24時間放送で4月25日(日)に開局します。GWに唐津を訪れる観光客の情報源としても期待されます。

  ●「FMからつ」周波数:86.8MHz

  【お問い合わせ】
   FMからつ株式会社
   唐津市南城内2-6
   TEL:080-1760-2631
   http://www.fmkaratsu.com/

発行:社団法人唐津観光協会
〒847-0047 唐津市新興町2935-1 JR唐津駅内
電話番号:0955-74-3355 FAX番号:0955-74-3365
URL:http://www.karatsu-kankou.jp/
平成22年度 玄界灘観光圏 〜魏志倭人伝の途〜 支援事業