4月4日

ネットツーコム株式会社


WindowsベースのHSDPAとVoWLANのデュアルモード携帯端末の試作機と共同開発を発表

ネットツ−コム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:王清)とTechFaith Wireless Communication Technology Limited.(ナスダック銘柄: CNTF、本社:中国北京市、首席行政官(Chairman/CEO):董徳福)は、無線LAN(IEEE802.11b/g)及び2.5G/3.5Gを内蔵した日本市場向け次世代型IP無線携帯端末の共同開発および試作機を発表した。

今回発表された試作機は、Qualcomm社製のHSDPAチップセット(MSM6280)を搭載し、GSM/GPRS/WCDMAをサポートするほか、基本OSとしてマイクロソフト社製WindowsCE5.0及びWindowsMobile5.0を採用、アプリケーションCPUにはインテル社製PXA270を搭載し、無線LANとWindowsアプリケーションを強力にサポートする。無線LAN環境下では無線IP携帯電話として、公衆携帯電話網下では3.5G携帯電話として機能する。

ターゲットカスタマは日本の携帯端末メーカ及びMVNOキャリア。WindowsおよびインテルCPU採用により携帯電話にオープン性を持たせ、膨大なWindowsのアプリケーションを短時間、低コストで搭載することができ、企業が持つWindowsベースの各種アプリケーションに容易に対応可能なことから、ターゲットマーケットは日本のビジネスパーソンとなる。

本端末は、今後無線LAN対応VoIP(VoWLAN)での待受け時間をWindowsCE5.0の搭載で100時間以上、WindowsMobile5.0でにおいても飛躍的に伸ばすことが可能となる。これは、ネットツーコムが独自開発したVoIP、Power Management Technology(PMT)と専用無線LANデバイスドライバにより実現可能となる。これにより、社内の無線LAN環境及び社外のホットスポットでの内線待ちうけや050のIP電話網での待ちうけ通話が現実のものとなる。また、ネットツーコムが独自開発したマルチモード対応のCall Managerにより公衆携帯網とIP電話網の両方を同時に待ちうけが可能となる。
 また、MVNOに対応する独自UIを提供可能とし、日本での既存携帯電話と同じユーザーインタフェースをWindows上で実現。Qualcomm社製MSM6280を採用したことにより、日本市場はもちろん、将来的に世界の携帯電話市場でも使用が可能である。

本共同開発は、今後世界的に需要が見込める携帯電話のブロードバンド化・IP化を見据え、ネットツーコムが持つWindows ベースのIP無線携帯端末技術とTechFaithが持つ携帯電話技術を融合することにより、次世代のマルチモードブロードバンドIP無線携帯端末をより早く開発し、携帯端末ベンダー、携帯キャリア及びMVNO事業者に提案することを目的にしている。

TechFaithは、世界最大の携帯端末デザインハウスの一つとして年間120機種以上を開発しており、GSM、GPRS、CDMA2000/1X、WCDMA、HSDPA、WindowsMobile(Smartphone、PochetPC)、WiFiなどを含む携帯端末をグローバルに提供していることで、高品質をたもちながらコストダウンを実現している。

ネットツーコムは、富士通の社内ベンチャーとして2000年7月に設立され、ソフトスイッチの開発/販売を行ってきた。2005年9月世界初のWindowsCEベースのPHSとVoWLANNデュアルモード携帯端末を出荷。