2007/03/29

(株)JALUX


      “JALUX上場5周年特別企画”
安野光雅先生と共に中国『正史三国志』の世界を追求!!
  〜JALUXが提案する文化創造プロジェクト〜

 生活提案企業:株式会社JALUX(ジャルックス:東京都品川区東品川2-4-11JALビル 代表取締役社長 岡崎 俊城 東証1部:コード2729)は、2007年2月28日に上場5周年を迎えるにあたり、『正史三国志』をテーマとした文化創造プロジェクトを開始いたしました。これは、『正史三国志』に造詣の深い中村愿(すなお)先生の協力のもと、日本を代表する芸術家(画家):安野光雅先生の多大なるご尽力により実現したもので、今までにない魅力を追求し、新たな世界観の創造を目指したものです。


○「正史三国志」文化創造プロジェクト

 2008年開催の北京オリンピック、2010年の上海万博というビッグイベントを控え、今後注目が集まる中国の魅力を後世に遺していきたいという思いを胸に、『正史三国志』をテーマに、中国文化を伝承するプロジェクトを開始。2004年11月より、安野光雅先生をはじめ、中国美術・歴史の研究家である中村愿(すなお)先生と共に「魏・蜀・呉」三国の歴史を辿る壮大な中国へのスケッチ取材の旅を敢行、現在までに、3回の渡航取材(およそ8千キロの旅)を行っており、本年4回目の取材を予定しています。
 このスケッチ紀行は、「週刊朝日」の創刊85周年記念の一つ、「繪本三国志夜話」として連載(3/2号より開始、1年間を予定)され、『正史三国志』を追求した新たな作品として展開されています。株式会社JALUXは、本プロジェクトにおいて、安野先生の豊富な人生経験や見識が盛り込まれた三国志の魅力を深く追求し、今後、複製画の制作販売、巡回展開催等を企画・実施することにより、中国に関する文化の伝承を試みて参ります。


   孔明の終焉の地・五丈原でスケッチをする安野先生


孔明の愛弟子・馬謖が、策を誤り壊滅的な戦敗を喫した場所「街亭」にて。
乗っていたバスと。


○安野光雅先生「三国志」の魅力

 安野光雅先生自ら、「三国志」の舞台となった名跡を訪れ、その歴史・自然・紀行を網羅したスケッチ取材を敢行し、独自の感性による「三国志」の世界が描かれています。繊細で崇高な凛々しさを醸し出す中国製絹を用い、親しみやすいやさしいタッチで描かれた絵画には、当時の英雄・豪傑から兵士・民衆にいたるまでの衣装や武器などが生き生きと再現されています。創造された作品は、これまでになかった新しい『三国志』の世界を伝えています。


  黄河:
鄭州市ボウ山にロープウェイで登った。その展望台から見た黄河の風景。
中州か遠くの田園か、うっすらと緑色の紗をかけたようなものが霞んで見えた。


  市場:
(各地で見聞きしたこと元に描いた)三国時代の市場、
店がまだ発達していない頃は、諸外国も同じで広場に市が立った。


○プロジェクト開始の経緯について

 JALUXは、2004年4月、中国の歴史・文化的魅力をもっとも深く伝える高品質の優良コンテンツ資産の創出を目的に「*中国大紀行」プロジェクトに参画。現在、圧倒的な映像美とダイナミックな臨場感が楽しめるハイビジョンカメラによって映像化したDVDを販売しています。同時期に安野光雅先生による世界各国の風景画を中心としたオリジナルリトグラフの取扱い開始をする中で、安野先生に中国のスケッチ取材を提案。『正史三国志』の魅力に注目し、後世に遺る作品を描いていくプロジェクトとして実現しました。

株式会社JALUXは、「幸せづくりのパートナー」を企業理念に、今後もお客さまのニーズにお応えできるよう、新たな商品・サービスをご提供し、生活提案企業として進化してまいります。どうぞご期待ください。
以 上


この件に関する問い合わせ
(株)JALUX e-ビジネス事業部
TEL:03-5460-7182
FAX:03-5460-7225



(参考)
・『正史三国志』について
 中国・晋の歴史家・陳寿(ちんじゅ)による「魏・蜀・呉」三国(220-280)の歴史書。簡潔な文体であったため、後に宋の皇帝の命令によって裴松之(はいしょうし)が注を付した。14世紀になると羅貫中(らかんちゅう)が正史をもとに、長編小説「三国志演義」を成立させた。歴史書の「三国志」(正史三国志)も小説「三国志演義」も魏・蜀・呉の三国の興亡を描いているという点では変わりはないが、正史では魏を正統として記述しているのに対し、演義は蜀を正統とする視点から描かれている。
現在の日本の小説やコミックはもっぱら「三国志演義」を題材にしていることもあり、日本では長い間「三国志=三国志演義」と認識されてきたが、1990年後半頃より「正史三国志」も注目されるようになった。
 

・安野光雅先生について
 1926年島根県津和野生まれ。絵本「ふしぎな絵」で絵本作家デビュー。
芸術選奨文部大臣新人賞(‘74年)、ケント・グリーナウェイ賞(‘75年)、BIB金のリンゴ賞(‘77、‘79年)、ボローニャ国際児童図書店グラフィック大賞(’78、’79年)、同エルバ賞(‘82年)、そして‘84年には日本人として2度目の国際アンデルセン賞画家賞等、数々の賞を受賞。その功績が評価され、’88年には紫綬褒章を、‘97年には勳4等旭日小綬章を受賞する。国際的にも著名で、「ANNO(アノー)」の名で知られており、画家・絵本作家としてだけでなく、著述者としても活躍。出版された画集、絵本、エッセイなどは200冊を超える。2001年には故郷・津和野に2000点にも及ぶ作品を所蔵する「安野光雅美術館」が開館。



・中村愿(すなお)先生について
1947年福岡県生まれ。中国美術及び歴史の研究家。東京・神田神保町で中国書籍・骨董美術専門店「蘭花堂」を営む傍ら、古代中国に関する評論・エッセイ等独自の視点で展開。著書に「美の復権-岡倉覚三伝」「岡倉天心アルバム」「三国志曹操伝」などのほか、尾鷲卓彦のペンネームで「三国志誕生」「図説 中国酷刑史」、訳書に「宦官」「酷刑」「厚黒学」などがある。