2007年11月6日

株式会社紀伊國屋書店


紀伊國屋書店が国内学術・教養書の電子版提供サービスを本格開始

 株式会社紀伊國屋書店(代表取締役社長 乙津宜男)は11月1日より、図書館向け eBook(電子書籍)サービスでは世界最大規模を誇る米国「OCLC NetLibrary」を通じ、日本の学術・教養書の電子版をインターネットで提供するサービスを本格的に開始しました。

「OCLC NetLibrary」は世界最大の図書館ネットワークOCLC(Online Computer Library Center,Inc. 米国オハイオ州)の1部門であるNetLibraryが提供するサービスで、書籍をPDF形式などで提供するものです。既に欧米の500の出版社が刊行した140,000タイトル以上の洋書を搭載し、日本を含む世界で16,000の機関へ販売されております。搭載の電子書籍はタイトルごとの買切制で販売されます。

 今回「OCLC NetLibrary」で日本の学術・教養書電子版の販売を開始するにあたり、紀伊國屋書店では国内の主要学術・教養系出版各社とコンテンツ搭載についての契約を進めており、すでに朝倉書店、エヌ・ティー・エス、紀伊國屋書店出版部、春秋社、玉川大学出版部、東京電機大学出版局、白水社、みすず書房、未来社、理工図書(以上五十音順)の出版物については年度内の搭載が確定、11月から順次リリースを開始します。同社では今後も引き続き研究・教育・学習の基礎となる学術・教養書を中心に各出版社への搭載呼びかけを続け、2年後には 5,000点の搭載を目指します。

「OCLC NetLibrary」の電子書籍を購入した図書館の利用者は、インターネットを介しブラウザ上で書籍を閲覧したり、購入書籍を対象にしたキーワードによる横断検索や全文検索を行なったりすることができます。また利用者が個々にアカウントを設定し、個人のメモやしおりなどを加える機能なども搭載されております。

 紀伊國屋書店は「OCLC NetLibrary」の日本国内窓口で、今回の日本の学術・教養書電子版については大学図書館を販売先とし、その他の機関や個人向けの販売は行なっておりません。

 紀伊國屋書店では、パシフィコ横浜にて開催される第9回図書館総合展において、「OCLC NetLibraryが提供する和書eBook」と題し、フォーラムを開催致します。日時は、11月9日(金)午後1時〜午後2時半、フォーラムの詳細は、http://www.kinokuniya.co.jp/03f/es/200711_NetLibrary.pdfにてご確認下さい。