2006年09月25日
ルーヴル美術館
大日本印刷株式会社

大日本印刷 ルーヴル美術館との共同プロジェクト
『ルーヴル - DNP ミュージアムラボ』 を開始

ルーヴル美術館(以下:ルーヴル)と大日本印刷(以下:DNP)は 、新しい共同プロジェクトとして『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』を開始します。
この実験的なプロジェクトは、ルーヴル美術館の所蔵作品を、DNPの情報加工技術や最先端の映像技術を用いて、新しい美術鑑賞の方法を探って行くことを目的としています。このプロジェクト『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』の取り組みを体験できるスペースを、東京都品川区のDNP五反田ビルに本年10月30日に開設します。
今回のプロジェクトは、3年間にわたって、年2回、5ヶ月間の展示を計画しており、毎年ルーヴルの所蔵する2作品を紹介する予定です。
第一回目の作品はジェリコー作「Un Carabinier(銃騎兵)」です。

ルーヴル美術館は、世界で最も多くの見学者(年間約750万人)が訪れており、一般の人々に、より深い美術作品の知識を伝えることに力を注いでいます。今回の共同プロジェクトでは、見学者の言語や閲覧時間といった、一人ひとりの特性や希望に合わせた作品情報の配信や、高精細デジタル映像と最新の映像システムを用いた作品紹介など、最新技術を使用した、新たな美術鑑賞の方法を実験、展開することを目的としています。

今回の共同プロジェクトで、ルーヴル美術館とDNPの役割は以下の通りです。

  • ルーヴル美術館は、作品の貸し出し及び、作品に関する学術的、教育的コンテンツの提供。
  • DNPは、日本語、フランス語、英語での利用が可能な、最先端技術や情報加工技術を使用した美術作品鑑賞システムの開発。

『ルーヴル-DNP ミュージアムラボ』は、現在ルーヴル美術館が進めている、見学者に対する今後の方針を探る重要な取り組みとして位置づけられています。ルーヴル美術館は、フランス北部に建設される「Louvre-Lens(ルーヴル-ランス)」館プロジェクト、見学条件の向上のために、最新技術を使って所蔵作品に関するより深い知識を伝えることができる施設の導入などを目的とする「ピラミッドプロジェクト」という二つの重要なプロジェクトを進めています。

ルーヴル美術館とDNPは、これまでに以下のような取り組みを行っており、親密な関係を築いてきました。

  • DNPからの、ルーヴル館内のグラン・ルーヴルの通路に位置する、マルチメディア情報検索スペース「サイバー・ルーヴル」への協賛。同スペースは、美術館見学前の準備や、見学後の情報の整理などの面で、一般の人々が利用しています。
  • 10月25日にリニューアルされる、ルーヴル美術館の公式ウェッブサイト www.louvre.fr の日本語版製作への支援。

DNPは、本プロジェクトの取り組みを通じて、より多くの人々が美術作品との新しい出会いを体験し、人類が長い歴史の中ではぐくんできた豊かな文化を共有する機会を提供していくとともに、さまざまな情報技術を融合させた、新しいコミュニケーションの可能性を広げていくことを目指しています。

Louvre-DNP Museum Lab のウェブサイト : museumlab.jp

【補足資料】
DNPはこれまでも美術という分野でのメセナ活動を、情報提供という観点から、紙媒体から電子媒体、インターネットへと、対応可能なメディアを拡大しながら、本業と深い関連の中で積極的に推進してきました。具体的には、東京・銀座のggg、大阪のddd、福島県須賀川のCCGAの3カ所にグラフィックアートを中心とした、ギャラリーの運営を行っている他、インターネットによる美術館情報発信サイトArtscapeの運営を行っています。また、フランス美術館連合(RMN)と共同で、美術作品のデジタル・アーカイブ事業や、フランスの美術館情報の提供、ミュージアム・グッズの販売、美術教育プログラムの提供などを行う施設である「メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス(MMF)」の運営など、現在も継続的な取り組みを行っています。さらに、ルーヴル美術館への協力活動を通じ、DNPの印刷物や映像の制作からインターネットによる情報配信など、多様な媒体を連動させたコンテンツの企画・開発・制作のノウハウに対して、ルーヴル美術館から高い評価を受けるとともに、緊密な信頼関係を築いてきました。

 

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