平成16年5月20日

中国の調味料製造販売会社
「無錫協和第二工場」稼動開始
天然調味料市場に向けて増設

協和発酵(社長:松田 譲)は、中長期的に見ると日本国内以上に飛躍的な市場拡大が見込まれ
る中国での天然調味料需要に対応するため、「無錫協和食品有限公使(以下:無錫協和)」の第
二工場を竣工しました。

「無錫協和」は1999年に日中合弁で設立され、当社の天然調味料原料であるたん白加水分解
物の生産拠点として、また中国国内企業向けの複合調味料の生産・販売拠点として、順調に売上
げを伸ばしてきました。
現在、中国ではうま味調味料やたん白加水分解物は、すでに加工食品の基礎調味料として幅広く
使用されていますが、エキス系調味料やアロマ系調味料などによる本格的な天然調味料の市場は
発展途上にあります。
そこで、従来品に加え、新たにかつお節エキスやかつおだしなどの和風調味料、さらにハムソー
セージなど肉加工製品向けに肉風味強化調味料、即席めん向けに香味調味料、水産練り製品や惣
菜向けに配合・複合調味料を開発、製造する設備と機能を有する新工場を中国江蘇省無錫市湖濱
区に第二工場として新設致しました。

これらの製品開発ならびに製造技術は、日本からの技術移転と無錫協和での蓄積を発展させたも
のであり、日本式の開発・生産・品質管理体制の導入を図っていきます。さらに営業体制につい
ても、当社が目指す、開発と営業が一体となった提案・顧客対応型事業スタイルを、中国国内の
日系企業だけでなく、中国の現地有力食品企業に対して行う予定です。

今後、日本で一般的な天然調味料が中国での加工食品に使用されることにより、加工食品のバラ
エティ化と味の高度化が進行していくと考えられます。当社では、このような天然調味料を広く
提供することで、中国における加工食品市場の発展にも貢献できるものと考えています。
 
                  記


<無錫協和食品有限公司の会社概況>

社名   :無錫協和食品有限公司
所在地  :中国江蘇省無錫市
代表者名 :林喜利
事業内容 :天然調味料の製造・販売
設立年月日:1999年7月
営業開始日:1999年8月
資本金  :17百万元
株主構成 :協和発酵95%、東錦(トンキン)4%、田辺通商1%
従業員数 :99人

<無錫協和第二工場>

所在地  :中国江蘇省無錫市湖濱区
従業員数 :25名
生産能力 :約2,500t


本件についてのお問い合わせ先

協和発酵 コーポレートコミュニケーション部

東京都千代田区大手町一丁目6番1号
電話 03(3282)1903