世界初、『NOxを含まない低濃度オゾン(pureO)』による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果を確認

~オーク製作所、奈良県立医科大学、MBTコンソーシアムによる共同研究成果~

オーク製作所

2021年4月8日

株式会社オーク製作所

株式会社オーク製作所(本社所在地:東京都町田市、代表取締役会長:橋本典夫、以下、オーク製作所)は、公立大学法人奈良県立医科大学医学部微生物感染症学講座および一般社団法人MBTコンソーシアム(細井裕司理事長)のご協力のもと、共同研究(以下、本研究)により、「pureO(ピュアオー・テクノロジー)」を搭載した「AirVenus(エアービーナス)シリーズ」の室内用小型オゾン除菌消臭器「エアービーナスミニ有人用(ARV-O3MI、オーク製作所製)」で生成された窒素酸化物(NOx)を含まない低濃度オゾンにおいて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する不活化効果を世界で初めて確認しました。

本研究は、日本産業衛生学会が勧告する作業環境のオゾン許容濃度、日本空気清浄協会のオゾンを発生する器具による室内ガスの許容濃度、環境基本法の光化学オキシダントの環境基準以下の空間オゾン濃度0.05 ppmにおいて、新型コロナウイルスを不活化する効果を確認したものです。

 

オゾンによる新型コロナウイルスに対する不活化効果の評価試験の概要

・試験品

 室内用小型オゾン除菌消臭器「エアービーナスミニ有人用(ARV-O3MI)」で生成したオゾン (オゾン濃度0.05 ppm)

・試験ウイルス

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2: 2019-nCoV JPN/TY/WK-521株)

・試験環境

  温度26~28℃、湿度54~65%RH 

       

左:デシケータ内でのオゾン曝露の様子。右:オゾン濃度モニターによるオゾン濃度の制御。

 

試験結果

 0.05 ppmのオゾンを新型コロナウイルスに2時間または6時間曝露させると、9.5×10^4 PFU/sampleであったウイルス量が、3.5×10^1または2.5×10^0 PFU/sampleまで減少しました。曝露時間2時間と6時間でのウイルスの減少率は、それぞれ99.958%と99.996%となります。なお、数値は2回の試験の平均値によるものです。

 

表1 オゾンガスによるウイルスの減少率


図1 オゾンによるウイルスの減少量         図2 オゾンによるウイルスの生存割合

 

試験結果について

 前項の試験結果から、NOxを含まない「pureO」によって生成されたオゾンを、空間濃度0.05 ppmで放出させることで、新型コロナウイルスを不活化させることが判明しました。また、本研究で使用した「pureO」製品でオゾンガスの空間処理を行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる感染防止に有効である可能性が示されました。

  なお、オゾンの生成には「pureO」製品を用いておりますが、実験設備などの制約上、ウイルス液を付着・乾燥させた試験片を対象にした試験結果であり、浮遊するウイルスへの効果の確認は行っておりません。

 本研究は、バイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設内において適切な病原体封じ込め措置のもとに実施しており、実使用空間で実施したものでありません。客観的事実である試験条件や試験結果を研究結果として公表しており、実使用環境における効果を示すものではありません。

 

本研究による不活化効果の確認の意義について

 オゾンによる新型コロナウイルスに対する不活性化効果については、いくつか報告されています。一方、オーク製作所製の「pureO」製品(ARV-O3MI)は、従来のオゾン発生器とは異なり、水銀を一切使用しないUVランプでオゾンを生成する方式を採用しており、有害なNOxを含まない純粋なオゾンによる新型コロナウイルスの不活性化効果の確認は発表されておりません。

 本研究では、金属の腐食や樹脂の劣化を抑えた低濃度オゾン(0.05 ppm)において、新型コロナウイルスに対して十分な効果が確認できたことから「pureO」製品の利用において、有人環境における低濃度処理を公衆衛生などの用途として幅広く活用できる可能性を示されたことに意義があると考えております。

 

オーク製作所について

 オーク製作所は、1968年の創業以来、「光」の専門メーカーとして、産業用UVランプを中心に半導体や液晶、電子回路基板業界などへ最先端の光技術を提供しています。

 「pureO」は、長年にわたり培ってきたランプ技術力を基に開発された「水銀を一切使用しないUVランプ」を用いて「有害なNOxを含まない純粋なオゾンを生成する」ことにより、金属の腐食や樹脂の劣化を抑えたクリーン技術です。これからもお客様が安心・安全にご使用いただける 「pureO」製品 をお届けするために、第三者機関や大学・研究機関との共同研究などによる製品の効果検証を行ってまいります。

https://www.orc.co.jp/

 

【ご参考】

 pureO製品ページ https://www.orc.co.jp/products/ja/pure-o.html

 室内用小型オゾン除菌消臭器 AirVenus mini 製品ページ

          https://www.orc.co.jp/products/ja/pure-o/arv-03mi.html

 『NEW』大空間用小型オゾン除菌消臭器 AirVenus XP 製品ページ

          https://www.airvenus.jp/xp/

 

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

株式会社オーク製作所 諏訪工場 Tel: 0266-73-1880 担当:片岡、今井、高屋

E-Mail. lamp-sale@orc.co.jp 

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プレスリリース添付画像

左:デシケータ内でのオゾン曝露の様子。右:オゾン濃度モニターによるオゾン濃度の制御。

表1 オゾンガスによるウイルスの減少率

図1 オゾンによるウイルスの減少量  図2 オゾンによるウイルスの生存割合

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