レベル4自動運転車のタイヤ空気圧をリモート監視するモニタリングシステムを構築 ~岐阜市にて公道実証実験

住友ゴム工業

 

No.2020-75

発行:2020年11月16日


レベル4自動運転車のタイヤ空気圧をリモート監視するモニタリングシステムを構築 ~岐阜市にて公道実証実験を実施~

 住友ゴム工業(株)は、レベル4自動運転車を対象に、空気圧データ取得から異常時のタイヤメンテナンスまでのシステムを構築し、岐阜県岐阜市内の公道にて11月12日に実証実験を実施しました。これは昨年から行っている群馬大学の次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)との共同研究によるもので、車両が無人の場合でもタイヤ空気圧のリモート監視を可能とするものです。自動運転車におけるパンクなどを想定したタイヤトラブルの予知保全およびトラブル発生時の早期対応に貢献できます。

 

 

タブレット端末でタイヤトラブル情報を確認 

 

タイヤトラブル対応作業 

 

今回行った実証実験の概要

 

 今回の実証実験は、11月11日から15日にかけて、岐阜県岐阜市の金華橋通り一帯で行われる「トランジットモール2020 公共交通フェスタ※1」にあわせて行いました。市街地で自動運転車に対して模擬的なパンクを発生させると、タイヤに装着されたTPMS(タイヤ空気圧監視システム)からの空気圧データにより管制所が異常をリモート検知し、タイヤ整備店(タイヤランド岐阜※2)に自動通知します。通知を受けた整備店が現場に出動し、タイヤを補修した後、自動運転が復帰するまでの一連の流れを実証実験しました。

 ※1 中心市街地において、公共交通の機能を高め、利便性を向上させるとともに、新たな道路空間の活用、さらには賑わいへの寄与などを目的として岐阜市が実施するものです。

   ※2今回は仮設店舗にて実証を行いました。

 

 当社では、CASE/MaaSといった自動車業界の変革に対応していくため、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト「スマートタイヤコンセプト」を掲げ、タイヤ空気圧管理ソリューションサービスの展開を進めています。

 タイヤの空気圧不足はパンクの原因の一つであるとともに、燃費や走行性能の低下にもつながることから、定期的なメンテナンスが重要です。また、自動運転の普及によるドライバーレス社会では、今まで以上にメンテナンスフリーやタイヤ状態の遠隔監視が求められており、今回実証実験を行ったタイヤ空気圧をリモート監視するシステムは、自動運転車両の安全・安心にもつながるソリューションサービスと言えます。

 

■協力機関・企業概要

群馬大学 次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)

次世代自動車産業振興に資する産学官金連携イノベーションの拠点形成を目指し、次世代モビリティシステムの社会実装研究と開発、高度人材育成を目的として2016年に設立。同年から群馬県桐生市内で自動運転車の公道実証実験を開始している。

ウェブサイト:http://crants.opric.gunma-u.ac.jp/

 

■ご参考

2019年11月28日発行ニュースリリース

「レベル4自動運転車のタイヤ空気圧モニタリングが可能に~空気圧低下によるタイヤトラブルを未然に防ぐ~」

https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sri/2019_096.html

 

2019年5月8日発行ニュースリリース

「レベル4自動運転車に対応 タイヤ周辺サービスを群馬大学と共同研究」

https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2019/sri/2019_035.html

 

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プレスリリース添付画像

タブレット端末でタイヤトラブル情報を確認

タイヤトラブル対応作業

今回行った実証実験の概要

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