~第71回日本栄養・食糧学会大会で発表~

meiji

2017年5月19日

株式会社明治

乳酸菌由来の多糖体が肌のうるおいを保つ働きがあることが報告されている

スフィンゴミエリンの吸収促進に関与することを確認

 京都大学大学院農学研究科 菅原達也教授と株式会社 明治(代表取締役社長:川村 和夫)の共同研究グループは、乳酸菌により産生された多糖体が、肌のうるおいを保つ働きがあることが報告されているスフィンゴミエリン(※1)の吸収促進に関与していることを、動物実験で明らかにしました。

 この研究成果を、2017年5月19日~21日に開催される第71回日本栄養・食糧学会大会にて発表します。

【内容】

■演題名:

 乳酸菌由来多糖体によるスフィンゴミエリンの吸収促進作用

■概要:

 食事由来のスフィンゴミエリンは、主にセラミド(※2)として生体内へ移行します。しかし、移行されるのは1~4%程度であり、スフィンゴミエリンの効果を高めるためには吸収性を高めることが重要です。そこで、スフィンゴミエリンの吸収に関与する成分の探索を目的に次の実験を行いました。

ラットを用い、対照群のラットにはスフィンゴミエリンを、実験群のラットにはスフィンゴミエリンに発酵乳または発酵乳由来の各種成分を加えたものを、それぞれ経口投与しました。投与後、尾静脈より経時的に採血を行い、血清中のセラミド量を測定しました。

 実験結果の詳細を図のとおりに示し、乳酸菌により産生された多糖体が、スフィンゴミエリンの吸収を促進させる、発酵乳中の関与成分のひとつであることが示唆されました。

(※1):スフィンゴミエリン

 リン脂質の一種であり、牛乳、肉、卵などに多く含まれます。経口摂取により、皮膚のバリア機能を改善し、肌のうるおいを保つ働きがあることが報告されています。

(引用文献 Morifuji M. et al.  J Dermatol Sci. 2015 78:224-231.)

(※2):セラミド

 動物の脳や皮膚の角質層に多く存在する脂質の一種です。肌のうるおいを保つ働きがあるとされ、化粧品などに使用されます。

※詳細は添付のリリースをご参照ください。

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