SharedItの本格的導入 1,300を超える全所有ジャーナルに対しコンテンツ・シェアリング・イニシアチブを適用

2016年10月19日

シュプリンガー・ネイチャー

SharedItの本格的導入

シュプリンガー・ネイチャーは、1,300を超える全所有ジャーナルに対し、

コンテンツ・シェアリング・イニシアチブを適用

シュプリンガー・ネイチャーは、SharedItと名付けた無料のコンテンツ・シェアリング・イニシアチブを、自身の所有する全ポートフォリオに加え、1,000を超える共同所有ジャーナルおよびパートナー所有ジャーナルを対象として導入いたしました。この本格的導入によってSharedItの対象となるジャーナルは2,300を超え、著者と定期購読者は、学術原著論文の無料閲読版リンクをソーシャルメディアのプラットフォームやレポジトリ、ウェブサイト、学術協力ネットワーク、Eメールなどどこにでも貼り付けることができるようになります。この導入は、試験的サービスの成功とNatureおよびNature関連誌の学術論文を対象としたイニシアチブの実施を受けてのものであり、2014年12月の立ち上げ以降、このイニシアチブによって研究論文の閲覧回数は220万件増加しました。

「当社は、定期購読ジャーナルの学術論文の無料の共有を試験的に実施した初の出版社です。今後、SharedItという名称で提供されるこの無料のコンテンツ・シェアリングは、著者や定期購読者にとって間違いなく有益なサービスであり、当社がこのサービスの試験的実施という大胆な一歩を踏み出したのもそのためです。実施以降、このサービスが使われ、前向きなフィードバックを受けてきました。これは、研究を共有するための簡便かつ迅速で正当な方法へのニーズ・欲求が学界に存在していることをはっきりと表しています。当社は、こうした状況に促されて、パートナーであるReadCubeと手を組み、SharedItをポートフォリオ全体へと拡大するという投資を決断しました」こう語るのは、シュプリンガー・ネイチャーのチーフ・パブリッシング・オフィサーであるSteven Inchcoombeです。「SharedItが有益な主な理由は次のとおりです。SharedItのリンクは、論文のPDFや印刷版とは違って、論文の最新のオンライン版に確実にアクセスできますし、さらには、図書館員や著者、より広範なコミュニティーに対し、コンテンツがどのように活用されているかについての貴重な情報をもたらすからです。」

シュプリンガー・ネイチャーは、研究を支援し可能にしている関係者、新しい知見を全ての者の利益に活かすよう取り組む関係者、関心を寄せる幅広い一般の方々が、新たな研究の知見を閲読できるよう鋭意取り組んでいます。今回SharedItは、著者や定期購読者がコンテンツを共有できるように対応した以外にも、世界各国の200を超える主要報道機関、さらにはブログに対し、学術論文の無料閲読版へのリンクを貼れる権利を付与し、幅広いコミュニティーを対象とした研究の共有も促進しています。そうしたメディアには、BBCやエコノミスト(The Economist)、WIRED、ニューヨークタイムズ(The New York Times)などがあり、その多くが一般大衆を対象としています。さらに数多くの代表的な科学ブロガーも含まれています。現在、シュプリンガー・ネイチャーはこの特徴的サービスを非営利プログラムであるPatientINFORM( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ab )へと拡大し、米国がん協会や全国乳がん連合といった参加型患者援護組織 ( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ac )のウェブサイト訪問者がクリックスルーすることで関連研究論文の無料閲読版にアクセスできるようにしました。

我々は、2014年12月に開始し、約50のジャーナル・約6,000件の論文を対象としてnature.comで実施した15カ月に及ぶ試験的な成功を受け、コンテンツ・シェアリング・サービスの拡張を決定しました。最初の12カ月の結果( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ad )は、2015年12月に公表しました。また昨年、シュプリンガー・ネイチャーは、STM業界のコンテンツ・シェアリング・イニシアチブ( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ae )の策定と支援にも参加しています。

Inchcoombeは、次のように補足しています。「当社は、先進的で信頼される出版社として、研究の発展を支援する方法や、研究者が協力しやすくなる方法、より広範な層が研究の新しい知見を閲読して理解できる方法を常に模索しています。当社のポートフォリオ全体に対してSharedItを導入できたことを発表するのは喜ばしい限りであり、このコンセプトに出版業界全体の関心がさらに高まることを楽しみにしています。コンテンツ・シェアリングに加えて、当社はオープンアクセスにも力を注いており、オープンアクセスのコンテンツに関して世界最大の出版社です。」

SharedItの機能を実現するツールは、ReadCubeから提供されています。ReadCubeの業界をリードする機能性により、共有者は研究論文の最終発表版をストリーミングで見られるエンハンスドPDF形式で提供することができます。論文の全テキストに加えて、エンハンスドPDFではハイパーリンクを張ることで行内の引用・数値、注釈対応、ワンクリックによる補足コンテンツや数値、先進論文メトリクスへのアクセスがもたらされます。

さらに詳しい情報については、ウェブページをご覧ください: http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3af

編集者への注記

2014-2015年のサービス試行について

下記のイニシアチブ2件は2014年12月に導入され、現在も継続中です:

【 1 】 nature.comに掲載されている49誌のジャーナルの定期購読者は、科学論文の全文(閲覧のみ)への固有のリンクを、自身にとって最も便利な方法(メールやソーシャルメディアなど)で同僚や共同研究者とシェアできるようになりました。対象となるジャーナルには、世界で被引用数が最も多い科学出版物であるNature、さらにはNature関連誌の他、高品質な科学ジャーナル15誌が含まれています。この新たな取り組みは、世界の6,000以上の大学と団体に所属する研究者と学生を対象としており、月間800万人を超えるnature.comの利用者に向けて提供されます。研究論文のシェアは、個人が非営利目的に利用する場合に限られます。

【 2 】 世界100カ所の報道機関とブログでは、記事のもとになったnature.comの科学論文全文への共有リンクを読者に提供できます。これにより、記事の読者は数千報にも及ぶ高品質な科学論文を閲覧可能になります。

<シュプリンガー・ネイチャーについて>

シュプリンガー・ネイチャーは、研究、教育、専門領域において世界をリードする出版社の1つです。高い評価と信頼を得ている多くのブランドから成る革新的な製品やサービスを通して、高品質なコンテンツを提供しています。シュプリンガー・ネイチャーは、世界最大規模の学術書籍出版社であり、世界で最も影響力のあるジャーナルを多数発行しています。またオープンリサーチにおけるパイオニアでもあります。当社の50カ国超に及ぶ従業員数は約1万3000人です。シュプリンガー・ネイチャーは、ネイチャー・パブリッシング・グループ、パルグレイブ・マクミラン、マクミラン・エデュケーション、シュプリンガー・サイエンス + ビジネスメディアの合併により2015年5月に誕生しました。

シュプリンガー・ネイチャー ウェブページ( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ag

Twitter:@SpringerNature (EN)

<ReadCubeとデジタル・サイエンスについて>

ReadCubeは、研究世界へのアクセス性を高め、つながりを強化するためのソフトウェアの開発を通して研究者、出版社、学術機関が企業に向けたサービスを提供しています。同社のReadCubeやPapersなどのウェブ・デスクトップとモバイル版文献管理用アプリは研究情報を見つけ、整備し、読み、共有し、引用する方法を劇的に改善します。現在70社以上の出版社に利用されている出版社向けソリューションには、ReadCube Discoverによる索引、ReadCube ConnectによるエンハンスドPDF閲覧・共有機能、ReadCube Checkoutによる論文単位eコマース機能等が含まれます。ReadCubeは、世界的なメディア企業であるホルツブリンク・パブリッシング・グループが完全所有する技術事業部門のデジタル・サイエンスによって支援されています。デジタル・サイエンスは、インテリジェントな知識発見ツールや研究室用のソフトウェアアプリケーション、さらにマネージャーの意思決定を支援するシステムなど、科学を広範囲にわたり支援する技術とデータソリューションを提供しています。

デジタル・サイエンス ウェブページ( http://forcast.emailalert.jp/c/ao82aaazuXzIf3ah

Twitter:@digitalsci

以上

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。

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