【酒飲み1000人に聞く酒飲みのミカタ】「飲酒コントロール~50代から意識が高まる適量飲酒」

酒文化研究所

酒のヘビーユーザーの中で適量飲酒の意識が芽生え始めるのは50代から。まずは日々の飲酒量を制限するよりも休肝日を設けてアルコール総量の制限に取り組む人が多いのも50代の特徴です。

2015.6.24

株式会社酒文化研究所

「飲酒コントロール~50代から意識が高まる適量飲酒」

 酒飲み1000人に聞く「酒飲みのミカタ」。今回のテーマは、「飲酒コントロール~休肝日を実施していますか」です。厚生省の考える日本人の飲酒適量は1日あたり日本酒換算で2合(ビールなら1L)。さらに週に2日程度は飲まない日を設けることが望ましいとのことです。※。つまり1週間で考えれば、日本酒なら1.8L、ビールなら5L(350ml缶で15本弱)程度が目安ということです。もちろん体格、年齢など個人差も大きいですが、ひとつの目安にはなるでしょう。

■半数は適量飲酒を守っている

 回答者の全体像をみるために、飲むときの平均的な飲酒量と現段階での飲酒頻度を聞いてみました。飲酒量が適量までの人が53%で、少し飲みすぎの定量の1.5倍までの人が29%、1.5倍を超えている人が18%でした。やはり酒好きが中心のモニターさんは、医学的には少し飲みすぎの傾向となりました(図①)。

続いて飲む日数はどうなのかということで休肝日(意識的に酒類を飲まない日)の有無を聞いてみました。「週に2日以上実施」が30%、「週に1日実施」が18%で、「全く実施していない」人も42%いました(図②)。念のため、休肝日以外に適量飲酒のために心がけていることを選んでもらうと「飲む量や酔い加減を守る」が55%。以下、「酔った勢いでさらに飲まない(ハシゴ酒など)」25%、「一気飲みは絶対にしない」が24%となりました。

■50代は飲酒量セーブよりも休肝日を選ぶ

 適量飲酒への対応を年齢別に分析すると特徴的なのは50代でした。飲む日の飲酒量は適量1.5倍超が最も多いものの休肝日実施率が高くメリハリが効いています。毎日飲むという人も25%と最も低くなっていました。40代までは、飲酒量はそれほど多くないですが、休肝日実施率は低く、まだ自分には関係ないと考えているようです。60代以上になると飲酒量1.5倍超の層は13%まで下がりますが、休肝日実施率も下がり、毎日飲む人は55%と最も高くなりました(図③)。体力的にもまだ飲める50代では、ほろ酔いにとどまる飲酒量セーブではなく、休肝日を決めることで飲みすぎを防止しようとしている姿が伺えます。

■休肝日づくりが適量飲酒への第一歩

 休肝日をはじめた理由は、「健康維持のため」が61%と最も高く、具体的には「医師や家族のすすめ」「高血圧や糖尿病予防のため」「酒に弱くなったと実感した」「ダイエットのため」が2割強ずつあがりました(図④)。このあたりを適量以上飲むが休肝日を実施している50代の具体的な声で見ると、「若いころは浴びるように毎日飲んでいた。あるときから、週1日の休肝日からはじめ、徐々に増やして現在は休肝日が年200日。飲む日は昔と変わらないくらい飲みます。」「依存症になりたくないので、2年前からそれを確認するために休肝日をはじめた。月に10日は絶対に飲みません。飲むときは量も時間も気にしない。」「半年前に酔いが早くまわるようになったと感じて週1日の休肝日をはじめた。飲み過ぎ防止のため余分なお酒は家に置かないようにした。」「50代になったころから翌日酒が残るようになったので週2回休肝日をつくるようにした」

休肝日ではなく日々の適量を守ることを選んだ50代は、「健康診断でやむをえず休肝日をしばらく実施し体調も良くなったので、今は毎日飲むが適量を日本酒1合と定め厳守している」「毎日飲んでいるが、飲む時間を短くするようにした。必ず当日中に入浴して就寝している」などの報告がありました。

■普及するか、飲み会の途中でノンアルビール

 参考までにすっかり定着したノンアルコールビールと適量飲酒の関係も聞いてみました。ノンアルコールビールも飲む人は48%で、飲むときの理由は「飲めないときだから(アウトドア・運転の予定等)」が48%、「(適量コントロールのために)酒類を飲みながら飲んだ」も13%ありました。

■調査概要

調査時期2015年6月5日(金)~2015年6月8日(月)

調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1672)

有効回答177(回答率11%)

調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

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