文部科学省科学技術・学術政策研究所、トムソン・ロイター共同研究:資金配分機関等の名称を統一

クラリベイト

2015/5/12

トムソン・ロイター

文部科学省 科学技術・学術政策研究所、トムソン・ロイター共同研究:

学術論文データの謝辞情報を分析し、資金配分機関等の名称を統一

~ 資金配分機関名の記述統一により、公的資金による研究成果のモニタリングを促進~

文部科学省 科学技術・学術政策研究所(所長:奈良 人司、以下NISTEP)と、世界的な情報サービス企業であるト

ムソン・ロイター(本社:米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、Web of Science Core Collectionの論文デー

タにおける謝辞情報の分析により資金配分機関名の記述を統一し、その成果をWeb of Scienceに実装するための共

同研究を開始したことを発表しました。

研究機関・大学の研究成果分析において、研究助成金の獲得・配分状況とその成果の把握は、重要な項目の一つと

みなされています。しかし、個々の研究者や研究機関・大学が記述する資金配分機関名やプログラム名の表記には大

きな揺れがあり、有用な分析結果を得ることは容易ではありません。また、論文中に謝辞を記入する研究者や、研究

助成金管理を行う担当者においては、多くのバリエーションから提供機関を特定する作業が大きな負担となっていま

した。

このような状況を踏まえ、NISTEPでは「科学技術イノベーション政策における“政策のための科学”推進事業」の

一環であるデータ・情報基盤構築において、Web of Science Core Collectionに収録されている日本論文の謝辞情

報に出現する日本の資金分配機関の名寄せを行っています。これらの結果を、より多くのユーザに利用可能なWeb

of Science 等のデータベースに実装することを想定し、本共同研究が開始されました。

本研究においては、論文の謝辞情報(機関レベルおよび制度・プログラムレベル)の名寄せ方法の開発・検証と、名

寄せ結果が継続的にデータベースに反映される仕組みが検討されます。謝辞における資金配分機関名の記述が統一され、

それを実装したデータベース上で資金配分機関情報が確実に抽出されることで、研究者の負担が軽減されると同時に、

研究資金源と成果の関連を容易に把握することが可能となります。

NISTEPが作成しているサイエンスマップに研究資金源等の情報を付加することで、科学研究の進展におよぼす研究

資金の影響(新しい研究領域の形成、研究の加速等)や、世界における科学の潮流と我が国の資金配分の状況の

関係性について分析が進められることも期待されています。

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