DTS、映画館およびホームエンタテイメント向け  次世代3Dオーディオ技術「DTS:X」の詳細情報を発表

DTS, Inc.

AsiaNet 60164

DTS、映画館およびホームエンタテイメント向け

次世代3Dオーディオ技術「DTS:X」の詳細情報を発表

柔軟で包み込むようなオブジェクトベースの音像を提供、

豊かで臨場感あるサウンドスケープ体験を実現

CALABASAS, California, 2015年4月15日/PRNewswire-AsiaNet/-- 高品質エンタテインメントを実現するオーディオソリューションプロバイダーである、DTS, Inc.(Nasdaq:DTSI、本社:米国カリフォルニア州カラバサス、以下 DTS/日本法人:dts Japan 株式会社)は、同社の柔軟なオブジェクトベースの次世代MDA(マルチディメンションオーディオ)技術である「DTS:X」(ディーティーエス エックス)の詳細情報を発表しました。DTS:Xは、実際の音響を忠実に再現し、映画館やホームエンタテイメントでオーディエンスを包み込むような新次元サウンドの世界へお連れします。この技術はまた、映画館およびホームシアターオーナーのために各種カスタム化オプションを提供します。

既存のサラウンド音響システムとは異なり、DTS:Xはスピーカー構成や音声チャンネル数の制約を受けません。DTS:Xはスピーカー構成を視聴スペースに最適な形になるよう柔軟に変更でき、視聴環境に最大限適応します。DTS:Xはサウンド・ミキサーが創り上げた音像を正確に再現します。―例えばオーディエンスの前、後ろ、上、横など―サウンドオブジェクトを正確に動かすことによって音像のつながりをより正確に伝え、これまで以上に豊かなエンタテインメントのサウンドスケープを創り出します。

DTSの会長兼最高経営責任者であるジョン・カーシュナー(Jon  Kirchner)は次のように述べています。

「DTS:Xは、コンテンツ制作者、映画館およびホームエンタテイメントに、柔軟かつ適応性に優れたソリューションで、世界中のより多くの方々に包み込むようなサウンドを体験いただきたいという我々の目標を実現します。最近まで、映画館とホームエンタテイメントの音響は標準化されたスピーカーの配置に制限を受けていました。DTS:Xは、オブジェクトベースオーディオを使用することで、コンテンツ制作者のビジョンを損なうことなく、包み込むようなサウンドの世界を、高価なシステムだけでなく気軽に設置できるものまで、あらゆるシステムに提供できます。これにより、今までにない真の三次元音響体験を実現し、オーディエンスはまさにそのシーンの真っ只中にいる感覚を体験することができます。」

DTS:X + 映画館

1993年、DTSは「ジュラシック・パーク」の5.1chサウンドトラックに、映画のフィルムに印字されたタイムコードによって動画とサウンドを同期したCD-ROMを提供し、映画館の音響に革命をもたらしました。それから22年後の今日、業界最新の音響ソリューションであるDTS:Xは、チャンネルやスピーカー配置の制約を受けず、「デジタル・シネマ・パッケージ」の一部として提供されます。

DTS:Xの基幹技術は、DTSがフリーライセンスフィーで提供する、オブジェクトベースオーディオ制作のためのオープンプラットフォームである「MDA」です。MDAは、映画制作スタジオに、サウンドオブジェクトの位置付け、動き、音量の、かつてないコントロールを提供します。このプラットフォームでは、音響技師がオブジェクトベースとチャンネルベースの音響フォーマットを組み合わせて、次世代の映画館音響用と従来型の映画館音響用のサウンドを「一度でミックス」することで、同じコンテンツを映画館のみならずストリーミング用、放送用、光学ディスク媒体用などに、簡単に使用でする事ができます。

ジョン・カーシュナーは次のように述べています。

「MDAは、DTSが、フリーライセンスフィーで音響技術コミュニティに提供する、包み込むような音響のミキシングとストレージ技術です。MDAは、今日の制作ワークフローに完璧にフィットし、MDAとDTS:Xを組み合わせる事で、制作から上映までエンドツーエンドの完全なワークフローを実現します。」

DTS:Xの映画館向けライセンスプログラムでは、映画館オーナーに、最も迫真の包み込むような音響体験を観客に味わっていただける機会を提供します。これは、DTS:X認定の機器をインストールし、推奨するスピーカー実装ガイドラインに沿って実装することで可能となり、映画館の構成にはほとんど左右されません。

DTS:Xプログラムでは最高の品質と柔軟性を提供するために、DTSは、業界をリードするサーバー、音響レンダリング、音響処理の各企業と提携しています。GDCテクノロジー、QSC並びにUSLが、MDAファイルを処理しレンダリングするDTS:X対応各種コンポーネントを開発販売しています。

 ・GDCテクノロジー:デジタルシネマ・サーバーの開発製造販売企業で、映画館での上映企業や配信企業向けに包括的なデジタルシネマ製品、サービス、ソリューションを提供しています。

 ・QSC:プロフェッショナル用音響システムおよびソリューションの設計製造企業で、世界の音響プロフェッショナルに、実装型および携帯型の音響制作と映画館音響のソリューションを提供しています。

 ・USL:各種映画用音響機器とサウンドプロセッサを設計製造販売しています。

最初のパートナーであるGDC TechnologyとCarmike Cinemasが、DTS:Xを米国やその他の国の映画館に導入します。

GDCテクノロジーは、DTS:Xを映画館に提供する先駆的なパートナー企業です。

 ・GDCテクノロジーは、アジア太平洋地域最多、世界第二のデジタルシネマ・サーバーのインストールベースを誇ります。

  - GDCは、全世界でのDTS:X 認証代理店であり、アジア地域の独占的代理店です。

  - GDCは、2015年5月より、40,000超の既存のサーバー・インストールベースへのMDAファームウェアのアップデートを映画館オーナーに提供開始します。

  - GDCは、2015年5月より、アジアで約350スクリーンにDTS:Xの実装と認証を提供開始します。

GDCテクノロジーの創立者で最高経営責任者であるマン・ナン・チョン博士は、次のように述べています。

「GDCは、最先端の技術を顧客に提供することを使命としています。弊社は、世界中の観客の映画館体験を変革させるソリューションとして、DTS:Xを選びました。映画館オーナーは、DTS:Xの包み込むような音響体験に映画館をアップグレードする時、その容易さと柔軟なソリューションに感激することでしょう。観客にとっても朗報です。DTS:Xではスピーカーの配置を柔軟に設定できるので、今までは不可能だった数のあらゆる規模の映画館でこの音響体験を実現できるのです。」

Carmike Cinemasはデジタルシネマと3Dシネマ導入の大手企業で、米国最大の映画館運営会社の1つでもあります。同社は2015年春から以下に挙げた一部の映画館でDTS:Xを導入する予定です。

 ・Carmike 15(ジョージア州コロンバス)

 ・Carmike Movies ATL 278(ジョージア州アトランタ)

 ・Chapel Hills 13(コロラド州コロラド・スプリングス)

 ・Rosemont 18(イリノイ州ローズマウント)

 ・Thoroughbred 20(テネシー州フランクリン)

 ・Thousand Oaks 14(カリフォルニア州サウザンド・オークス)

 ・Valley Bend 18(アラバマ州ハンツビル)

Carmike Cinemasのシニアバイスプレジデント兼チーフオペレーションオフィサー(COO)であるFred Van Noy氏は次のように述べています。

「DTS:Xのオープンプラットフォームという考え方に共感しており、最初の映画館パートナーの1つとして導入できることを大変嬉しく思います。DTS:Xは柔軟性があり、より多種多様な視聴者に対して、臨場感あふれ、包み込むような体験をお届けすることができます。DTS:Xが各種の室内設計に対応できるだけでなく、既存の機器プロバイダーであるQSCともビジネスを継続していける点も非常に素晴らしいと思っています。」

DTSは現在、DTS:Xを評価中のロサンゼルス、カリフォルニア州北部およびカナダの複数の大手制作スタジオやミキシングスタジオと協働作業を進めています。DTS:Xのコンテンツは、これらのスタジオの準備が整い次第DTSと調整された段階で発表されます。

DTS:X + AVR

ホームエンタテイメント用AVRとサラウンド・プロセッサ市場のほぼ9割に相当する製造企業が、今夏早々、DTS:X対応製品を市場投入開始し、今後数ヶ月にわたり、更に多くの製造元やモデル名の発表が続く見込みです。確認されているAVRのパートナー企業には以下が含まれます。

 ・デノン:AVR-X7200W 発売済み/本年中にDTS:Xファームウェア アップグレード予定

 ・インテグラ:2015年秋までに複数モデルを市場投入予定

 ・マランツ:AV8802 発売済み/本年中にDTS:Xファームウェア アップグレード予定

 ・オンキヨー:2015年秋までに複数モデルを市場投入予定

 ・Outlaw Audio:詳細は後日発表予定

 ・パイオニア:詳細は後日発表予定

 ・スタインウェイ・リングドーフ:2015年夏にP200サラウンド音響プロセッサ発売/2015年秋に DTS:Xファームウェア アップグレード予定

 ・シータ・デジタル:2015年夏にCasablanca IVa 提供予定

 ・トリノフ・オーディオ:Altitude32 発売済み/2015年夏にDTS:Xファームウェアへのアップグレード予定

 ・ヤマハ:2015年秋、DTS:X対応モデルを市場投入予定

DTS:Xのソリューションは、DSP市場で大きなシェアを占めるシーラス・ロジック、アナログ・デバイシズ、テキサス・インストルメンツなどから2015年のAVR用に提供されます。

DTS:Xはパーソナル化、柔軟性およびコントロールをホームシアター・システムのオーナーの皆様に提供し、最適な視聴体験を可能にします。主な特長は以下のとおりです。

互換性:

DTS:Xは、既存のDTS-HDマスター・オーディオの上に構築され、現行のDTSビットストリームとスピーカー配置に対する互換性を持ちます。つまり、DTS-HDマスター・オーディオのすべての特長をサポートし、旧来のコンテンツでも今までにない新しいサウンド世界を体験できます。

 ・DTS:Xのコンテンツは、DTS-HDデコーダーと互換性があります。

 ・DTS:Xデコーダーは、DVD、ブルーレイ・ディスク(BD)、ストリーミング・メディアのファイル形式をサポートします。

 ・DTS:Xは、ステレオ、5.1ch、7.1chのコンテンツを空間的にリフォーマットし、サラウンド・システムの全スピーカーを最大限活用します。

   -オブジェクトが失われることはありません。埋め込みオブジェクトがあれば、それを抽出し、レンダリングして最適な視聴体験を提供します。

ダイアログ制御:

AVRのオーナーは、家庭で、特定の音響の音量を制御できます。例えば、好みにより、会話の音量を背景音より大きくすることが可能です。

 ・会話をオブジェクトとして背景音より大きく設定し、明瞭に聞き取りやすくできます。

 ・コンテンツ制作者は、サウンド・ミキシング時にこの機能の有無を選択できます。

柔軟なスピーカー配置:

DTS:Xの柔軟なスピーカー配置とリマッピング技術により、ホームシアターのスピーカーをどこに置いても良いことになります。オブジェクトベースの音像が、スピーカーの配置や数に関わらず、最適な再生を確実に提供するからです。DTSスピーカーのリマッピング・エンジンは、室内の視聴位置周辺の半球形の中であれば、いかなるスピーカー構成でもサポートします。

 ・2015年の各種DTS:X AVR製品は、11.2chのスピーカー出力チャンネルをサポートします。

 ・特定のスピーカー配置用に制作されたコンテンツを異なる配置での再生用にリマッピングできます。

 ・カスタムあるいはOEM定義のスピーカー配置へリマッピングが可能ですので、従来のコンテンツを新しい出力構成にリマッピングできます。

 ・32のスピーカー位置をサポートします。(製造元の製品仕様による)

 ・メタデータベースの空間マッピングで、実際のスピーカー配置に理想的な3Dのサウンドイメージをレンダリングできます。

ロスレス:

DTSは、ダイナミックなビットアロケーションを使用した、妥協を許さないロスレスのマスター・オーディオ品質で知られています。DTS:Xは、最高の音質を実現するために、ロスレスのエンコーディングをサポートします。ビットレートが重大な懸念となる状況では、DTS:Xは、高品質な「ロッシー」モードでも運用できます。

 ・オブジェクトのミックスは96kまでサポート

 ・さらに、ステレオとマルチチャンネルのミックスでは、192kまでサポート

 ・DTS:Xは、オーディオ・マスターを、忠実に最高品質で迫真性を損なわず再現します。

DTS Headphone:X

映画館、ホームエンタテイメントからモバイルデバイスまで、音響システム技術の全体系をサポートするというDTSの戦略の一環として提供されているDTS Headphone:X により、一般消費者も、心を揺さぶる音響体験を味わえます。これは、普通のヘッドホンの機能を拡張して、包み込むようなサラウンドサウンドに転換するものです。DTS技術を用いれば、画面がどんなに小さくても、大画面で視聴しているように錯覚することでしょう。DTS Headphone:Xは、www.dts.com/dtsx とwww.dts.com/headphonexから体験いただけます。

詳しくは、DTS ウェブサイト( www.dts.com )、Facebook( www.facebook.com/DTS.Inc )、Twitter( www.twitter.com/DTS_Inc )をご覧ください。

DTSについて

1993年より、DTS, Inc.(Nasdaq: DTSI)は、世界の音響品質の向上に努力してきました。DTSはモバイルデバイス、ホームシアター、映画館などに向けた先駆的な音響ソリューションを通して、高品質で包み込むような、そして、心を掴むようなサウンド体験を、世界中のオーディエンスに提供しています。DTSの技術は世界で20億以上のデバイスで使用されており、世界をリードする動画・音楽ストリーミングの各種サービスを提供する企業も、ネットワーク接続機器を通して視聴者にプレミアムな高品質の音声を届けるため、DTSを選択しています。

詳しくはDTS ウェブサイト( www.dts.com )、Facebook( www.facebook.com/DTS.Inc )、Twitter( www.twitter.com/DTS_Inc )をご覧ください。国内情報については、dts Japanウェブサイト( www.dtsjapan.co.jp )をご覧ください。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

dts Japan 株式会社 Tel: 03-5365-3780

<本件に関する報道関係者お問い合わせ先>

株式会社 井之上パブリックリレーションズ dts Japan PR担当:高野  Tel: 03-5269-2301

(日本語リリース:クライアント提供)

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