富士ゼロックスの「デジタル印刷機における薄紙転写搬送技術」が日本印刷学会「技術賞」受賞

富士ゼロックス株式会社 の「デジタル印刷機における薄紙転写搬送技術」が、このたび、一般社団法人日本印刷学会が選定する「2015年度 日本印刷学会 技術賞」を受賞しました。本技術は、2014年に発売したカラー・オンデマンド・パブリッシングシステム、Versant 2100 PressとVersant 80 Pressに搭載しています。

2015年3月26日

富士ゼロックス株式会社

富士ゼロックスの「デジタル印刷機における薄紙転写搬送技術」が日本印刷学会「技術賞」受賞

カラー・オンデマンド・パブリッシングシステム「Versant 2100 Press」「Versant 80 Press」に搭載

     富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長: 山本 忠人) の「デジタル印刷機における薄紙転写搬送技術」が、このたび、一般社団法人日本印刷学会(東京都中央区、佐藤利文会長)が選定する「2015年度 日本印刷学会 技術賞」を受賞しました。本技術は、2014年に発売したカラー・オンデマンド・パブリッシングシステム、Versant 2100 PressとVersant 80 Pressに搭載しています。

     薄紙転写搬送技術は、トナー画像を用紙に移す二次転写部から次の工程へと用紙を搬出する際に、薄い用紙でも紙詰まりが発生することなく、安定した用紙搬送を実現しました。二次転写では電界によりトナーを一括で中間転写ベルトから用紙へ移動させますが、静電気で用紙が帯電してしまうことで、特に薄い用紙の場合は中間転写ベルトに貼りつくことがあります。これを防止するために、当技術は、転写部領域の構造と、その構成部材の電気特性の最適化を実現し、用紙に作用する静電気の影響を大幅に低減。52g/m2の薄紙から印刷できる幅広い用紙対応力と、多種にわたる用紙において毎分100枚/80枚(注1)の生産性を両立することが難しいとされてきた転写ロール方式により実現したことが、評価されました。

     また、従来(注2)の商品では、薄い用紙が中間転写ベルトに貼りつかないようにするために、二次転写部に転写ベルト方式を採用していますが、ベルトの動作制御や複雑なクリーニング構造が必要となるため大型化していました。当技術では、転写ベルト方式が不要となったことで、搭載商品の小型化・低価格化に貢献しています。

    「日本印刷学会 技術賞」は、印刷技術の発展に顕著な貢献をした新技術に対し、日本印刷学会が毎年表彰するもので、富士ゼロックスが受賞するのは、2011年の「ベルトロール型高速定着技術」に次ぎ、二度目です。当社はこれからも、プロダクション市場をリーディングしてきたパイオニアとして、印刷業のお客様のビジネス拡大に貢献する商品やサービスを提供してまいります。

*1 Versant 2100 Pressの場合、A4非コート紙、52 g/m2~300 g/m2で100ページ/分。350 g/m2走行時は80ページ/分。

Versant 80 Pressの場合、A4非コート紙、52~220 g/m2で80ページ/分。   

*2 Color 1000 Press

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Versant 2100 Press

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