診療記録の二次利用を効率化する新システムを津山中央病院に導入

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長:山本 忠人)は、このほど、病院が紙や電子で保管する各種診療記録の二次利用を効率化するシステムを開発し、財団法人津山慈風会 津山中央病院(岡山県津山市、病院長: 藤木茂篤氏、以下、津山中央病院)へ導入しました。

2014/7/9

富士ゼロックス株式会社

診療記録の二次利用を効率化する新システムを津山中央病院に導入

―共同実験により作り込んだシステムが本格稼働へ―

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区、社長:山本 忠人)は、このほど、病院が紙や電子で保管する各種診療記録の二次利用を効率化するシステムを開発し、財団法人津山慈風会 津山中央病院(岡山県津山市、病院長: 藤木茂篤氏、以下、津山中央病院)へ導入しました。

これにより、例えば手書きの問診表からアレルギー情報等の必要な情報を抽出し別システムの電子カルテと紐づけることで、従来は問診票を別途参照しなければ確認できなかった患者のアレルギー情報を診察中の電子カルテと同じ画面でチェックし、薬の処方の際に注意喚起できるようになるなど、医療の質向上に役立てることができます。

本システムの内容は、7月16日(水)~18日(金)に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2014」の富士ゼロックスブース内「文書コンテンツからの情報抽出技術」コーナーに参考出展いたします。

[ これまでの課題 ]

医療現場でのIT活用は進んできており、電子カルテや検査システム、会計システムといったさまざまなシステムに対して、それぞれ独自の形式での情報保存がなされています。こうして保存されている情報は、医療の質向上や病院経営の改善を目的として新しく活用(二次利用)するニーズが高まっています。ところが既存の文書からデータを抽出するには、手作業で目視や確認、集計するといった人的工数が必要で、二次利用がなかなか進まないという課題がありました。

[ 本システムの特徴 ]

この課題に対し、本システムは、診療記録の二次利用の目的に合わせて、蓄積している文書から必要な時に必要な形式で必要な情報を一括で情報抽出することが可能になりました。

当社は以前より、紙や電子のさまざまな形式の文書を汎用的な電子ドキュメント形式に統一し、原本性を担保して集中管理する「Apeos PEMaster ProRecord Medical(以下ProRecord Medical)」を展開しています。本システムは、ProRecord Medicalで集中管理している記録から必要な情報を抽出しデータベース化するなど、既存の文書の二次利用を可能にします。

[ 本システムの活用先 ]

これにより、例えば手書きの問診表からアレルギー情報等の必要な情報を抽出し、別システムの電子カルテと紐づけることで、従来は問診票を別途参照しなければ見ることができなかった患者のアレルギー情報を診察中の電子カルテと同じ画面でチェックし、薬の処方の際に注意喚起できるようになるなど、医療の質向上に役立てることができます。

津山中央病院診療録管理室では問診票からの情報抽出を実証済で、必要な情報を抽出できることが確認できました。

今後は、問診票のデータベース化を開始し、電子カルテと紐づけて利用する事を検討しているほか、現時点では診療科ごとに別々の電子的記載がなされている手術記録から、本システムでデータを抽出し、利活用するシステムを検討中で、今秋までに稼働開始予定です。

[ 本システム開発の特徴 ]

システムを作り込むにあたり、当社は津山中央病院と共同で本システムの評価実験を進め、システムの有効性を現場で確認してまいりました。共同実験では、必要な機能の検証に加え、ルールの設定方法に関しても実使用の中で検討を重ねてまいりました。システム導入にあたっては、実験段階で必要性が認められた機能の実現に加え、リアルタイムでプレビュー画面を見ながら抽出ルールの構築ができるなどユーザビリティを強化しました。他にも複数帳票の同時処理に対応するなど、実業務での使用に則した仕様を実現しました。

・津山中央病院 副院長 宮島孝直氏のコメント

診療記録から必要な情報を取り出すには、従来、データベースの綿密な設計が事前に必要であった。しかしながらその設計に沿わない検索・分析作業が頻発しうまく機能させる事ができなかった。本システムの実用化によって、ProRecord Medical等の文書一元管理がなされていれば事後の任意の時点で任意の分析が可能となり、実践に即した柔軟かつ高度な知的ツールが構築できた。共同実験という形でシステム構築を進めてきたことで、業務プロセスに即した仕上がりになり、無理のない運用が可能と感じている。今後は院内での適応範囲を大幅に広げていきたい。

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