2014年6月30日

【酒文化研究所による酒飲みのミカタ】

2014.6.30

株式会社酒文化研究所

酒飲みのミカタ6月~「ストロングチューハイの人気の背景」

 酒飲み1000人に聞く“酒飲みのミカタ”。今回のテーマは、チューハイです。現在の缶入りチューハイはアルコール度数が4~7度のものがスタンダードですが、ビール類よりもアルコールの低いソフトタイプ、逆に8度以上もあるストロングタイプとアルコール度数に着目すると商品ジャンルは3タイプに分かれてきました。特に好調なアルコール度数の高いストロングタイプについて支持される背景を探りました。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

  チューハイストロングタイプの認知は8割、今後の飲用意向も高い。
 はじめに缶入りチューハイにアルコール度数の強さの違いがあることの認知状況を確認しました。度数別に3タイプあることを知っている人は67%、度数の高いものがあることだけは知っているという人が12%で、低いものがあることだけ知っている人は6%で、全然知らない人は全体の15%ほどでした(図表①)。その中で好調なストロングタイプの飲用経験と今後の飲用意向をみると、飲んだことがあり今後も継続意向のある人が61%で、未経験でこれから飲んでみたいという人が16%でした。ストロングタイプが市場をけん引していく可能性は高そうです(図表②)。

  人気は柑橘系・ストロング・辛口
 次に好きなチューハイのタイプを伺ったところ、「柑橘系」が67%、「ストロングタイプ」が42%、「季節限定フレーバー」が29%、「甘味を抑えた辛口タイプ」が21%の順となりました(図表③)。缶入りチューハイが世の中に登場したのは今から30年前。初期は8度のシンプルなレモンフレーバーが市場の中心でしたが、その後ジューシーなものや度数の低いものも登場して市場は多様化主流商品のアルコール度数は少し下がってきたのですが、ここ1~2年は少しずつ辛口ストロングタイプに人気が集まってきています。

  多種多様なチューハイ飲酒場面
 チューハイを飲むのはどんな時ですかということも伺いました。答えはあまり集中せず拡散していたのですが、それでも多かったのは「渇きをいやしたいとき」の30%と「食事の最中」26%でした。以下は、「1人で飲むとき」21%、「屋外で」20%、「食事の前」19%「テレビやDVDを見ながら」18%といろいろなときに気軽に飲まれているということもチューハイの特徴です。

  軽食全般と相性がよいチューハイ
 相性のよい食べ物を伺うと、一番多かったのが「ポテトチップなどスナック菓子」43%でした。2位以下は広がりを見せており「鶏のから揚げやコロッケ」「餃子など中華料理」「ハンバーガー」「ピザなどのイタリアン」までが四分の一以上の方から相性がよいと評価されています。全般に本格的な食事のときよりも軽食やつまみ、料理法としては揚げ物や油脂分の多いものと相性がよいと考える人が多いようです(図表④)。相性のよい食べ物のジャンルが広いということも飲用シーンが広いことを裏付けています。

  経済的な酔い+多様な価値が人気の秘密
 最後にストロングタイプを飲んでいる方から支持する理由をあげてもらいました。「1本でしっかり酔える経済性」をあげる方が圧倒的に多いのですが、もう少し掘り下げた意見としては、「ガツンとした刺激&パンチを欲しがるご時世」(女性30代)、「チューハイ本来の飲み方に原点回帰」(男性40代)、「すっきりとしたのど越しが料理の邪魔をしない」(女性40代)、「景気がよくなると酒も強いものが好まれる」(男性50代)、「爽やかな飲み・酔い心地」(男性60代)などに代表されます。もともと飲酒シーンの幅の広かった缶入りチューハイに「経済的な酔い」「爽快感」「時代の酒」など様々な価値が加わったことがストロングチューハイ人気支えているようです。

■調査概要
調査時期2014年6月23日(月)~2014年6月26日(木)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1453)
有効回答168(回答率12%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査