「消費者に受入れていただけるか不安はあるが、出荷する製品はみな安全」と自信を持って語る松浦さん

2013年12月26日

第3回メディアツアー「あんぽ柿 伝統産業復活へ」を実施

平成25年12月

福島県

新生!ふくしまの恵み発信事業 第3回メディアツアーを実施
「あんぽ柿 伝統産業復活へ」
~3年ぶりの出荷再開にかける生産・加工現場を巡る~
平成25年12月11日、報道関係者等があんぽ柿の故郷、県北の伊達地方を訪問

 福島県と福島県あんぽ柿産地振興協会は、新生!ふくしまの恵み発信事業 第3回メディアツアー「あんぽ柿 伝統産業復活へ ~3年ぶりの出荷再開にかける生産・加工現場を巡る~」を、平成25年12月11日(水)に開催しました。
 あんぽ柿とは、福島県を代表する特産品のひとつで、渋柿の皮をむき、硫黄燻蒸してから1カ月前後、時間をかけてゆっくり乾燥させることで、独特なあめ色がかった美しい橙(だいだい)色の製品に仕上がり、とろっと熟した甘味が醸成される逸品です。この干し柿における硫黄燻蒸技術が確立されたのが、約90年前、福島県北部の伊達地方でした。
 あんぽ柿は、毎年、12月中下旬から翌年1、2月にかけて出荷の最盛期を迎え、冬の風物詩となっていました。震災前、年間出荷額は、多い年で約30億円におよび、福島県にとって重要な産業であり、農業者にとって重要な冬季の収入源でした。90年におよぶ歴史のある伝統産業に従事する方々には、作り手としての矜持もありました。それが、原子力発電所事故の影響により、生産者の除染等の取組みにもかかわらず、主産地の伊達地方を中心に2年連続で加工自粛し、本県のブランド商品が消滅の危機に瀕していました。
 こうした状況を打破するため、県をはじめ国、市町、関係団体や生産者、流通関係者らが一体となり、あんぽ柿の生産出荷再開へ向けて、安全な原料柿の確保や検査体制の構築などの取組みを行ってきました。特に今年度は、非破壊全量検査機器が開発、導入され、消費者の皆様に「安全なものだけをお届けする」という体制も整い、伊達市、桑折町、国見町の「加工再開モデル地区」において3年ぶりに加工・出荷が再開されました。
 今回のツアーは、このような加工・出荷再開に至るさまざまな取り組みを、現地の伝統産業復活にかける思いとともにダイレクトに伝える機会として企画しました。福島県では、今回のメディアツアーに先立ち、平成25年11月21日(木)、第3回メディアセミナー「あんぽ柿 伝統産業復活にかけた取組み」を都内で開催し、新聞・雑誌記者、フリージャーナリスト、さらにテレビ局の報道関係者など約40名を超えるメディア関係者が集まりました。12月11日に行われたメディアツアーにはこのセミナーに参加した方々も含まれており、セミナーで見聞きした内容を現地で確認できる機会となりました。なお、今回のメディアツアーには、東京や地元福島県から計41名の参加がありました。

国見町生産者の干し場であんぽ柿づくりへのこだわり等について聞く
 ツアー冒頭、加工再開となった国見町の生産者・松浦幹男さんの干し場を訪問。県、JA各担当者からGAP(Good Agricultural Practice・農業生産工程管理)に基づく、安全な原料柿の確保、干し場の徹底清掃、加工工程における衛生・安全管理の取組み等について説明があった後、生産者の松浦さんから、あんぽ柿づくりへのこだわりなどについてお話しいただきました。

昼食は地元の農家レストランで今年のあんぽ柿を使った郷土料理も賞味
 昼食は、伊達市のやながわ希望の森公園・産業伝承館内の農家レストランへ。同レストランの運営・調理を担当する郷土料理研究家の秋葉初子さんらによる、地元の野菜だけを使ったお膳料理が振る舞われました。また、お膳料理には、今年度産あんぽ柿やそれを使った郷土料理も添えられ、参加者はそれぞれに舌鼓を打っていました。なお、同農家レストランは毎年12/1~3/31は冬期休業期間ですが、今回はツアーに合わせての特別営業となりました。

伊達市の柿園では樹木の除染活動等について聞く
 続いて訪れたのは、伊達郡特産食品衛生協議会 会長・JA伊達みらい あんぽ柿 生産部会長 宍戸里司さんの柿園。この地方では、2011年12月から翌年3月末までの間に、果樹の1本1本の表皮を水で洗い流す高圧洗浄を約50万本行い、その中に柿の樹が約25万本含まれていたこと等について、JA担当者から説明がありました。また、宍戸さんからは、寒さの厳しい冬期に行われた高圧洗浄の実際の状況等が紹介されました。

JA伊達みらい やながわ共選場で非破壊検査の現場を視察
 今回、伊達地方で加工・出荷再開となったあんぽ柿は、すべて放射性物質の検査が行われ、国が定める基準値(100Bq/kg)未満のものしか出荷されません。そのため、あんぽ柿を1箱単位ですべて検査するために導入された非破壊検査機と、その実際の検査の状況を視察していただきました。

JAの直売所であんぽ柿の販売現場も視察
 最後に、JA伊達みらいファーマーズマーケットみらい百彩館んめ~べに立ち寄り、県内におけるあんぽ柿の販売現場も視察していただきました。この直売所では、今年の12月6日からあんぽ柿の販売が再開されていますが、「北は北海道、南は熊本といった遠方からも問い合わせがあったり、店頭でも「おいしかった」というありがたいお言葉を頂戴している」(んめ~べ担当者)とのことでした。

※今回のメディアツアーに関連して、下記の広報用資料・素材等もご用意しています。報道関係者の方で、ご希望の際は、お気軽に下記の広報事務局までお申し付けください。
  ●福島県におけるあんぽ柿の生産状況や産地の様子等をまとめた報道基礎資料
  ●あんぽ柿生産の様子などを収めた写真、動画素材
  ●今回のプレスツアーの記録写真
  *新生!ふくしまの恵み発信事業 広報事務局 TEL 03-6809-2685

発行 福島県
お問い合わせ先 農産物流通課
TEL:024-521-7356
FAX:024-521-7942
E-mail:ryutsu.aff@pref.fukushima.lg.jp
福島県HP:http://wwwcms.pref.fukushima.jp
「ふくしま 新発売。」HP:http://www.new-fukushima.jp/
あんぽ柿情報 http://www.fs.zennoh.or.jp/vegi/furuit_winter.html

企業・団体情報

基本情報
名称 福島県
所在地 福島県
業種 自治体
URL http://www.pref.fukushima.jp

画像

  • 「消費者に受入れていただけるか不安はあるが、出荷する製品はみな安全」と自信を持って語る松浦さん
  • 地元野菜のお膳料理。あんぽ柿を使った郷土料理が添えられた
  • 果樹の除染活動では、高圧洗浄だけでなく高い部分等の枝の強剪定も行われたことが説明された
  • 実際に行われているあんぽ柿の非破壊検査の状況を熱心に取材する報道関係者
  • 地元であんぽ柿が販売されている様子を取材する報道関係者
  • 「消費者に受入れていただけるか不安はあるが、出荷する製品はみな安全」と自信を持って語る松浦さん 地元野菜のお膳料理。あんぽ柿を使った郷土料理が添えられた 果樹の除染活動では、高圧洗浄だけでなく高い部分等の枝の強剪定も行われたことが説明された 実際に行われているあんぽ柿の非破壊検査の状況を熱心に取材する報道関係者 地元であんぽ柿が販売されている様子を取材する報道関係者