早稲田大学

2013年12月10日

早稲田大学とロゴスウェア、反転授業を実現させる教材開発と実証実験を開始

2013/12/10

早稲田大学広報室広報課

早稲田大学とロゴスウェア、反転授業を実現させる教材開発と実証実験を開始
~オンライン教材作成ソフトの開発と教育現場での有用性を検証~

早稲田大学(東京都新宿区、総長:鎌田薫)とロゴスウェア株式会社(茨城県つくば市、社長:石神優)は、予習のための教材コンテンツを教員自らが簡単に作成できるツールの開発と実証実験を共同でスタートさせ、その第一弾として、テストや音声読み上げなどを組み入れた予習用教材コンテンツを開発しました。
【背景】
米国を発信源とする大規模公開オンライン講座(MOOC)とともに「反転授業(Flipped Classroom)」と呼ばれる教育スタイルに注目が集まっています。既に米国では、スタンフォード大学が2011年から大規模な試行実験を開始し、IT技術が高度に発展した現在、もっとも効率的な学習が期待できるものとして、世界中の教育機関が関心を寄せています。反転授業を成功させるためのポイントの一つは、学習効果の高い自宅学習のためのコンテンツを、教員自身がいかに簡単に作成できるかというものです。

◆反転授業とは・・・「教室で講義を受け知識を得る→自宅で復習し知識を定着させる」という従来の教育スタイルに対し、「自宅でオンライン教材により知識を習得する→教室で議論や発展的な課題に取り組む」という教育スタイルをとり、自宅と教室の役割を逆転させる新しい手法です。

【開発内容】
第一弾として開発したのは、英語教材用デジタルブックです。英語音声の読み上げ、単語の語訳表示、さらに確認用テストの付加機能を埋め込めるようになりました。これにより、「読む、聴く、調べる、試す」がすべてひとつのデジタルブック上で完結する予習用教材コンテンツが完成します。
埋め込まれたテストには、学生ごとの学習内容およびテスト結果を、大学が管理する学習管理システム(LMS)に送信する機能も装備しました。加えて、LMS側で予習用教材コンテンツの結果に対して合格点を設定することで、学生に合格点に達するまで学習を促すこともできます。これにより、学生が定着した知識に応じて繰り返し学習するとともに、教員は各学生の理解度合いを把握した状態で授業に臨むこととなり、より質の高い授業を提供することができるようになります。なお、送信フォーマットは、eラーニング標準規格SCORMに準拠しているため、幅広い学習管理システムへの適用が可能です。 


また、学習コンテンツは、パソコンのみならず、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器でも利用が可能です。 そのため、学生はそれぞれの環境に応じて予習を行うことが可能となりました。開発された予習用教材コンテンツを用い、早稲田大学内において実証実験が開始されます。実際に教育の質の向上に寄与し、また現場の教育者によって、充分に利用できるということを確認するとともに、実検証で得られたデータを更なる製品改善に役立てる計画です。