新規園芸用殺菌剤「ファンタジスタ顆粒水和剤」の登録取得並びに販売開始について

平成24年10月10日

クミアイ化学工業株式会社

新規園芸用殺菌剤「ファンタジスタ顆粒水和剤」の登録取得並びに販売開始について

 クミアイ化学工業株式会社(社長:石原英助)は、平成24年8月20日付で、新規殺菌剤「ファンタジスタ顆粒水和剤」および「ファンベル顆粒水和剤」の農薬登録を取得しましたので、ご案内申し上げます。

 「ファンタジスタ顆粒水和剤」は、当社とイハラケミカル工業株式会社が共同で発明した新規化合物ピリベンカルブを有効成分とする新規園芸用殺菌剤です。ピリベンカルブは、ミトコンドリアの電子伝達系を阻害し、病原菌の胞子発芽や菌糸の伸長を抑制することで殺菌活性を発現し、幅広い作物の病害を防除します。近年問題となっている各種ストロビルリン系殺菌剤耐性菌(注1)に対しても高い効果を発揮し、人畜、周辺環境はもとより作物に対しても安全性の高い新規殺菌剤有効成分です。「ファンタジスタ顆粒水和剤」は、野菜、豆類の灰色かび病、菌核病、りんご、なしの黒星病を始めとする20作物40病害に登録(初期ラベル)と、幅広い作物の病害に対するワイドスペクトラムな効果を有しております。また、更に作物および適用病害の登録拡大を進めており、より一層使い頂き易い製品を目指して参ります。加えて、ピリベンカルブとイミノクタジンアルベシル酸塩との混合剤である、「ファンベル顆粒水和剤」を同時開発しており、果菜類の灰色かび病を始めとする3作物6病害(初期ラベル)に登録を取得しました。本剤も更に作物および適用病害の登録拡大を進めております。

 「ファンタジスタ顆粒水和剤」は10月10日より、「ファンベル顆粒水和剤」は11月7日よりそれぞれ国内販売を開始いたします。販売は当社と開発経費の一部を負担した日本曹達株式会社が行います。本格販売3年目にはピリベンカルブ剤全体、両社合計で約20億円の販売を目指しております。その他混合剤の開発や芝用殺菌剤の開発も順次進めております。

 当社では、「消費者の皆様の安心・安全のご要望を最優先にした製品開発を行い、社員一人ひとりが品位と品格を持ってサービスに努める」企業理念の下、研究開発型企業として新規有効成分の開発を継続して進めており、今後もより一層、高品質で安全性の高い食糧生産に貢献して参ります。

注1)ストロビルリン系殺菌剤耐性菌:ストロビルリン系骨格を有する殺菌剤に耐性を示す糸状菌性の病原菌で、野菜類の灰色かび病やうどんこ病、べと病、イチゴ炭疽病などで種々報告されている。

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