2009年10月1日

紀伊國屋書店、凸版印刷が電子書籍配信サービスの出版社向け新ビジネスモデルを構築

2009年10月1日

株式会社紀伊國屋書店

紀伊國屋書店、凸版印刷が図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」における協業で合意し、出版社向け新ビジネスモデルを構築

 株式会社紀伊國屋書店(代表取締役社長 高井昌史)と凸版印刷株式会社(代表取締役社長 足立直樹)は、図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」(ネットライブラリー)における和書電子書籍データ制作、販売に関し、両社協業体制のもと推進していくことで合意しました。両社協業体制による出版社向け新ビジネスモデルの運用を2009年10月1日より開始します。

「NetLibrary」はOCLC Inc.(米国オハイオ州)が提供する世界最大の図書館向け電子書籍配信サービスです。「NetLibrary」を活用することで利用者は図書館蔵書を「いつでもどこでも」パソコンを使って閲覧できます。欧米では500出版社が刊行する200,000タイトル以上のタイトルを搭載し、世界で17,000以上の図書館が導入しています。
この「NetLibrary」における和書の電子書籍配信サービスを、紀伊國屋書店は国内各出版社の協力のもと、2007年11月より提供開始しており、現在、国内唯一の買切り型学術教養系和書の電子書籍配信サービスとなっています。

 今回、2社の協業体制では、凸版印刷が電子データ制作、紀伊國屋書店が電子書籍販売を担当。これまでは各出版社が和書電子書籍データを準備していましたが、これまでのビジネスモデルに加え、電子書籍データの制作費用を紀伊國屋書店と凸版印刷が支援する新しいビジネスモデルを提供します。この新しいビジネスモデルでは、出版社が電子書籍制作用の元データ(出版物あるいは出版物作成用データなど)を用意するだけでよく、NetLibraryに一層参加しやすいビジネスモデルとなっています。また、制作された和書電子書籍データは出版社にフィードバックされるため、出版社にとっては、新刊書に加え過去に紙媒体でしか保持されていなかった貴重な財産(出版物)が電子化により再生される利点もあります。また、作成されたデータはオンデマンド出版などNetLibrary以外のサービスへの展開も可能となるため、NetLibraryとあわせ幅広く収益の確保が期待できます。

 NetLibraryの国内導入図書館は大学図書館を中心に106箇所になり、この一年間の売上は、和洋あわせて1億5,000万円(和書7,000万、洋書8,000万)となっています。
一方、搭載コンテンツは未だ900点と少なく、急成長している市場ニーズに応えられていません。今回の協業を機に学術教養系和書電子書籍のコンテンツ数を飛躍的に拡充し、3年後には、年間搭載数5,000点を目指すともに、売上としては、この急速に成長している市場に対し販売促進を強化し、3年後の和書売上10億円規模を目指します。

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